2015/08/03
日本列島猛暑のわけは…
8月に入って、日本列島は猛暑が続いています。昨日2日(日)も日本列島は広く高気圧に覆われて各地で強い陽射しが照りつけ、全国的に気温が高くなりました。各地の最高気温は、岐阜県多治見市で39.2℃と2日連続で39℃を超えたほか、京都市でも39.1℃に達しました。また、群馬県館林市で38.8℃、福島市で38.5℃、大分県豊後大野市の犬飼で37.6℃、岡山県高梁市で37.5℃、香川県高松市で35.6℃、東京の都心で35.1℃などと、全国の928の気象庁のアメダス観測地点のうち179ヶ所で日中の最高気温が35℃以上となる“猛暑日”となっています。また、全国の観測地点の7割以上で30℃を超える真夏日となっています。
今日(3日)も日中の予想最高気温は、埼玉県熊谷市と前橋市、京都市で37℃、福島市や名古屋市、岡山市で36℃、東京の都心や福井市、高松市、佐賀市で35℃などと、西日本から東北南部の各地で猛烈な暑さが続くと予想されています。
このような猛暑の中にいると、地球は確実に温暖化に向かっていると感じちゃいますが、しかし、世界に目を転じてみると、この猛暑って世界レベルのものではなくて、日本列島に限ったことのようにも思えてきます。
たとえば、アメリカ西海岸のロサンゼルスの今日(3日)の天気は曇りのち晴れ、予想最高気温は22℃、予想最低気温はなんとなんとの17℃なんです。
ハワイのホノルルの天気は晴れで、予想最高気温は27℃、予想最低気温は24℃、
香港は晴れのち曇りで予想最高気温は33℃、予想最低気温は25℃、
インドネシアのジャカルタは晴れ一時雨の天気ですが、予想最高気温は27℃、予想最低気温は21℃、
シンガポールは雨で、予想最高気温は27℃、予想最低気温は24℃となっています。
実はこれらの都市、東京より緯度が低いところ、すなわち、南に位置しているのです。
東京の緯度は、北緯35度41分なのですが、
アメリカのロサンゼルスは北緯34度03分、
ハワイのホノルルは北緯21度21分、
香港は北緯22度18分、
インドネシアのジャカルタは南緯6度11分、
シンガポールは北緯1度22分です。
ロサンゼルスは北緯34度03分ですから、東京よりちょっと南、まぁ~四国の松山市とほとんど同じくらいの緯度で、それ以外の都市は北緯25度以南ですから、日本からすると遥か南の常夏と呼ばれる地域に位置しているところばかりです(ちなみに、沖縄県那覇市の緯度は北緯26度12分です)。特にインドネシアのジャカルタやシンガポールは緯度が1桁で、まさに赤道直下に位置する都市です。
そういう日本よりも南に位置する都市よりも、この時期の日本列島は気温が高いというわけです。よく“異常気象”なんて言葉が使われますが、なにが“異常”って、これほど“異常”に感じられることってないですよね。
この日本列島の猛暑の原因については、残念ながら明確なことは私にはよく解りません。少なくとも、CO2排出量の増加に伴う地球温暖化が原因という単純なことではないことだけは確かなようです。もし、地球温暖化が原因なら、日本の都市だけでなく、世界中の都市で同じようにこの異常な猛暑が問題になっている筈ですから。
次に大きな原因なのではないかと言われているのが、『都市化(都会化)』の影響です。『都市化』と言えばアスファルト。地面が土のままであったなら、土の保水力から常に地面からは水蒸気が立ち上がり、放射冷却によりある程度は気温を低く抑えてくれるのですが、地面がアスファルトだと、地面はすぐに乾いてしまって、その効果が発揮できません。そして、都市部では坂道とかでアスファルトの起伏が多くあります。それらがお互いに光や熱を反射しあって熱が渦を巻き、熱の逃げ場がなくなってしまう状態になってしまいます。すなわち、上からは太陽の光で暑く、下からはアスファルトの照り返しで暑いという、まさにサンドイッチ状態になるというわけです。
加えてビルの多さが挙げられます。昔話、内陸部でも海からの風が吹いてきて、ある程度は空気を冷やしてくれたのですが、都市化が進んでからはビル群が海から吹いてくる風を遮ってしまい、空気が冷えない原因になってしまっています。さらに、ビルの各部屋からエアコンの室外機から排出される熱風が加わります。
これを『ヒートアイランド現象』と呼び、日本列島の夏の暑さの主な原因であると言われることが一般的なのですが、果たしてそんなに単純なことなのでしょうか…。これまた私は懐疑的に思っています。
以下は日本列島における歴代の暑さランキングです。
1位 高知県江川崎 41.0℃ (2013年8月12日)
2位 埼玉県熊谷 40.9℃ (2007年8月16日)
2位 岐阜県多治見 40.9℃ (2007年8月16日)
4位 山形県山形 40.8℃ (1933年7月25日)
5位 山梨県甲府 40.7℃ (2013年8月10日)
6位 和歌山県かつらぎ 40.6℃ (1994年8月8日)
6位 静岡県天竜 40.6℃ (1994年8月4日)
8位 山梨県勝沼 40.5℃ (2013年8月10日)
9位 埼玉県越谷 40.4℃ (2007年8月16日)
10位 群馬県舘林 40.3℃ (2007年8月16日)
10位 群馬県上里見 40.3℃ (1998年7月4日)
10位 愛知県愛西 40.9℃ (1994年8月5日)
13位 千葉県牛久 40.2℃ (2004年7月20日)
13位 静岡県佐久間 40.2℃ (2001年7月24日)
13位 愛媛県宇和島 40.2℃ (1927年7月22日)
16位 山形県酒田 40.1℃ (1978年8月3日)
17位 岐阜県美濃 40.0℃ (2007年8月16日)
17位 群馬県前橋 40.0℃ (2001年7月24日)
19位 千葉県茂原 39.9℃ (2013年8月11日)
19位 埼玉県鳩山 39.9℃ (1997年7月5日)
19位 大阪府豊中 39.9℃ (1994年8月8日)
19位 山梨県大月 39.9℃ (1990年7月19日)
19位 山形県鶴岡 39.9℃ (1978年8月3日)
19位 愛知県名古屋 39.9℃ (1942年8月2日)
もし、『ヒートアイランド現象』が日本の夏の猛烈な暑さの原因なのだとするならは、この歴代の暑さランキングに東京をはじめとした大都市の名前がズラァ~っと並ぶ筈なのですが、ベスト20までに東京の観測点の名称は1つも登場せず、大都市と呼ばれる都市部の観測点の中では、愛知県名古屋の39.9℃が第19位に顔を覗かせているだけです。しかも、名古屋市でこの気温を観測したのは、戦前の1942年8月2日のことです。で、歴代の暑さランキングに名前を連ねているのは、海沿いではなく、内陸部にある地方都市の観測地点ばかりです。第1位の高知県江川崎なんて、日本最後の清流と呼ばれる四万十川沿いの山の中のド田舎です。
このことから、『ヒートアイランド現象』がこの日本列島の猛烈な夏の暑さの原因だとは必ずしも言えないのではないか…と、私は考えます。
それにしても、気温40℃超えなんて凄いことですね。この気温は気象庁のアメダスの観測地点で観測された気温で、基本的に風通しのいい百葉箱と呼ばれる箱の中(すなわち日陰)で測定された気温です。従って、太陽の直射日光が当たる日向(ひなた)の気温は50℃以上になっていたのではないか…と思われます。まるでサウナですね。私は暑さにからっきし弱いので、考えたくもないです、はい(^_^;)
話を戻して…、猛暑の原因が特定できたところで、どうとなるわけではありませんが、なんとも不可解なことで、理系としては自分なりになんとか解明したくなる現象ではあります。まぁ~、少なくとも、一般的に言われている原因と考えられることでは、この日本列島の夏の猛暑を明確に説明できないことだけは確かなようですが…。
下図は今日(3日)の06時(UTC、日本は+9時間)現在の500hPa面(高度約5,500m付近)における大気の流れ(風)の様子です。地上気温や海面気圧と重ねてみました。また、同時刻の日本近海の地表付近の風の流れも示してみました。
これらの図を見ると、日本列島の位置する北緯30度~40度付近を西から東へと流れる偏西風(ジェット気流)の北側と南側で気温が大きく異なることが解ります。しかも、偏西風(ジェット気流)の流速はジェット気流の名称のとおりに速く、水蒸気等を吹き飛ばしてしまい、加えて太平洋高気圧が強く日本列島にかかるように張り出しているので、強い太陽の光が遮るものが少ない中、モロに日本列島に降り注いでくることになります。加えて、フィリピンの東の海上にある台風13号によって北へ北へと巻き上げられる赤道付近の暖かく湿った空気が2方向から大量に日本列島に流れ込んでいるのも分かります。
私はどうもこのことが、この日本列島の夏の猛暑の原因ではないか…と、考えています。
まさに、『The answer, my friend, is blowin’ in the wind.(友よ、答えは風の流れの中にある)』by Bob Dylan……です(^^)d
今日(3日)も日中の予想最高気温は、埼玉県熊谷市と前橋市、京都市で37℃、福島市や名古屋市、岡山市で36℃、東京の都心や福井市、高松市、佐賀市で35℃などと、西日本から東北南部の各地で猛烈な暑さが続くと予想されています。
このような猛暑の中にいると、地球は確実に温暖化に向かっていると感じちゃいますが、しかし、世界に目を転じてみると、この猛暑って世界レベルのものではなくて、日本列島に限ったことのようにも思えてきます。
たとえば、アメリカ西海岸のロサンゼルスの今日(3日)の天気は曇りのち晴れ、予想最高気温は22℃、予想最低気温はなんとなんとの17℃なんです。
ハワイのホノルルの天気は晴れで、予想最高気温は27℃、予想最低気温は24℃、
香港は晴れのち曇りで予想最高気温は33℃、予想最低気温は25℃、
インドネシアのジャカルタは晴れ一時雨の天気ですが、予想最高気温は27℃、予想最低気温は21℃、
シンガポールは雨で、予想最高気温は27℃、予想最低気温は24℃となっています。
実はこれらの都市、東京より緯度が低いところ、すなわち、南に位置しているのです。
東京の緯度は、北緯35度41分なのですが、
アメリカのロサンゼルスは北緯34度03分、
ハワイのホノルルは北緯21度21分、
香港は北緯22度18分、
インドネシアのジャカルタは南緯6度11分、
シンガポールは北緯1度22分です。
ロサンゼルスは北緯34度03分ですから、東京よりちょっと南、まぁ~四国の松山市とほとんど同じくらいの緯度で、それ以外の都市は北緯25度以南ですから、日本からすると遥か南の常夏と呼ばれる地域に位置しているところばかりです(ちなみに、沖縄県那覇市の緯度は北緯26度12分です)。特にインドネシアのジャカルタやシンガポールは緯度が1桁で、まさに赤道直下に位置する都市です。
そういう日本よりも南に位置する都市よりも、この時期の日本列島は気温が高いというわけです。よく“異常気象”なんて言葉が使われますが、なにが“異常”って、これほど“異常”に感じられることってないですよね。
この日本列島の猛暑の原因については、残念ながら明確なことは私にはよく解りません。少なくとも、CO2排出量の増加に伴う地球温暖化が原因という単純なことではないことだけは確かなようです。もし、地球温暖化が原因なら、日本の都市だけでなく、世界中の都市で同じようにこの異常な猛暑が問題になっている筈ですから。
次に大きな原因なのではないかと言われているのが、『都市化(都会化)』の影響です。『都市化』と言えばアスファルト。地面が土のままであったなら、土の保水力から常に地面からは水蒸気が立ち上がり、放射冷却によりある程度は気温を低く抑えてくれるのですが、地面がアスファルトだと、地面はすぐに乾いてしまって、その効果が発揮できません。そして、都市部では坂道とかでアスファルトの起伏が多くあります。それらがお互いに光や熱を反射しあって熱が渦を巻き、熱の逃げ場がなくなってしまう状態になってしまいます。すなわち、上からは太陽の光で暑く、下からはアスファルトの照り返しで暑いという、まさにサンドイッチ状態になるというわけです。
加えてビルの多さが挙げられます。昔話、内陸部でも海からの風が吹いてきて、ある程度は空気を冷やしてくれたのですが、都市化が進んでからはビル群が海から吹いてくる風を遮ってしまい、空気が冷えない原因になってしまっています。さらに、ビルの各部屋からエアコンの室外機から排出される熱風が加わります。
これを『ヒートアイランド現象』と呼び、日本列島の夏の暑さの主な原因であると言われることが一般的なのですが、果たしてそんなに単純なことなのでしょうか…。これまた私は懐疑的に思っています。
以下は日本列島における歴代の暑さランキングです。
1位 高知県江川崎 41.0℃ (2013年8月12日)
2位 埼玉県熊谷 40.9℃ (2007年8月16日)
2位 岐阜県多治見 40.9℃ (2007年8月16日)
4位 山形県山形 40.8℃ (1933年7月25日)
5位 山梨県甲府 40.7℃ (2013年8月10日)
6位 和歌山県かつらぎ 40.6℃ (1994年8月8日)
6位 静岡県天竜 40.6℃ (1994年8月4日)
8位 山梨県勝沼 40.5℃ (2013年8月10日)
9位 埼玉県越谷 40.4℃ (2007年8月16日)
10位 群馬県舘林 40.3℃ (2007年8月16日)
10位 群馬県上里見 40.3℃ (1998年7月4日)
10位 愛知県愛西 40.9℃ (1994年8月5日)
13位 千葉県牛久 40.2℃ (2004年7月20日)
13位 静岡県佐久間 40.2℃ (2001年7月24日)
13位 愛媛県宇和島 40.2℃ (1927年7月22日)
16位 山形県酒田 40.1℃ (1978年8月3日)
17位 岐阜県美濃 40.0℃ (2007年8月16日)
17位 群馬県前橋 40.0℃ (2001年7月24日)
19位 千葉県茂原 39.9℃ (2013年8月11日)
19位 埼玉県鳩山 39.9℃ (1997年7月5日)
19位 大阪府豊中 39.9℃ (1994年8月8日)
19位 山梨県大月 39.9℃ (1990年7月19日)
19位 山形県鶴岡 39.9℃ (1978年8月3日)
19位 愛知県名古屋 39.9℃ (1942年8月2日)
もし、『ヒートアイランド現象』が日本の夏の猛烈な暑さの原因なのだとするならは、この歴代の暑さランキングに東京をはじめとした大都市の名前がズラァ~っと並ぶ筈なのですが、ベスト20までに東京の観測点の名称は1つも登場せず、大都市と呼ばれる都市部の観測点の中では、愛知県名古屋の39.9℃が第19位に顔を覗かせているだけです。しかも、名古屋市でこの気温を観測したのは、戦前の1942年8月2日のことです。で、歴代の暑さランキングに名前を連ねているのは、海沿いではなく、内陸部にある地方都市の観測地点ばかりです。第1位の高知県江川崎なんて、日本最後の清流と呼ばれる四万十川沿いの山の中のド田舎です。
このことから、『ヒートアイランド現象』がこの日本列島の猛烈な夏の暑さの原因だとは必ずしも言えないのではないか…と、私は考えます。
それにしても、気温40℃超えなんて凄いことですね。この気温は気象庁のアメダスの観測地点で観測された気温で、基本的に風通しのいい百葉箱と呼ばれる箱の中(すなわち日陰)で測定された気温です。従って、太陽の直射日光が当たる日向(ひなた)の気温は50℃以上になっていたのではないか…と思われます。まるでサウナですね。私は暑さにからっきし弱いので、考えたくもないです、はい(^_^;)
話を戻して…、猛暑の原因が特定できたところで、どうとなるわけではありませんが、なんとも不可解なことで、理系としては自分なりになんとか解明したくなる現象ではあります。まぁ~、少なくとも、一般的に言われている原因と考えられることでは、この日本列島の夏の猛暑を明確に説明できないことだけは確かなようですが…。
下図は今日(3日)の06時(UTC、日本は+9時間)現在の500hPa面(高度約5,500m付近)における大気の流れ(風)の様子です。地上気温や海面気圧と重ねてみました。また、同時刻の日本近海の地表付近の風の流れも示してみました。
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これらの図を見ると、日本列島の位置する北緯30度~40度付近を西から東へと流れる偏西風(ジェット気流)の北側と南側で気温が大きく異なることが解ります。しかも、偏西風(ジェット気流)の流速はジェット気流の名称のとおりに速く、水蒸気等を吹き飛ばしてしまい、加えて太平洋高気圧が強く日本列島にかかるように張り出しているので、強い太陽の光が遮るものが少ない中、モロに日本列島に降り注いでくることになります。加えて、フィリピンの東の海上にある台風13号によって北へ北へと巻き上げられる赤道付近の暖かく湿った空気が2方向から大量に日本列島に流れ込んでいるのも分かります。
私はどうもこのことが、この日本列島の夏の猛暑の原因ではないか…と、考えています。
まさに、『The answer, my friend, is blowin’ in the wind.(友よ、答えは風の流れの中にある)』by Bob Dylan……です(^^)d
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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