2015/09/02
Jリーグの壁(FC今治、天皇杯1回戦敗退)
先日ご案内しましたが、8月30日(日)、今年の天皇杯全日本サッカー選手権大会のトーナメント1回戦、対ツエーゲン金沢戦があり、愛媛県代表の我らがFC今治は、残念ながら、延長戦の末、3対6で敗れ、1回戦敗退となりました。
この試合はNHK BS放送で、1回戦で唯一、全国放送で生中継されたので、もちろん私もこの試合をテレビで観戦しました。弊社ハレックスはFC今治に詳細な気象情報を提供することで、今年からスポンサードをさせていただいているのですが、実はFC今治の試合を観戦するのはこれが初めてのことです。いつもは四国リーグをはじめ、四国内での試合ばかりで、なかなか観戦する機会に恵まれませんでしたので、NHK BS放送で全国中継されるという案内をFC今治さんからいただいて以来、この日の試合をホントォ~に楽しみにしていました。
対戦相手のツエーゲン金沢は、このところ敗けが続いて現在J2で9位に位置していますが、少し前までは首位争いをしていたくらいの強豪チームで、FC今治が所属する四国リーグとはカテゴリーが3つ上(間にJFL、J3という2つのカテゴリーがあります)の断然格上チームです。この格上のチームを相手にいったいどういう試合をするのか、ホント楽しみにしていました。
試合はツエーゲン金沢のホームスタジアム、敵地・石川県西部緑地公園陸上競技場で開催されたアウェー戦でした。アウェーでの戦いであるのに加えて、試合開始前からかなりの雨が降りしきる悪いコンディションの中での試合。かなり厳しい試合になるだろうな…と、素人の私でも容易に予想ができました。
テレビ中継が始まってすぐにキックオフ。FC今治の選手が画面にアップになった時、隣で観ていた娘が一言。
娘「あっ! 胸にウチのマークが描いてある!」
私「ウチのマークでなくて、それを言うなら“我が家の家紋”!。正確には大三島の大山祇神社の社紋。かつて今治周辺を本拠地に暴れまわった水軍の印だ!(^^)d」
娘「ふ~~ん。でも、FC今治のユニフォーム、なかなかかっこいいじゃん」
私「そうだろ、そうだろ、なんと言っても、デザインしたのはLDH。パフォーマンス集団EXILEの事務所だからな。オマエ、昨日(29日)、3代目J Soul Brothersのコンサートに行ったじゃん。あそこの事務所。ユニフォームの背中にはちゃんとスポンサーとしてのLDHの名前が書かれているだろ」
この日の試合はアウェーだったので、アウェー用の白の上下のユニフォームだったのですが、毛筆でサッと書かれたような流動感溢れる背番号と、映像がアップになるとわかるミリタリー的な迷彩模様が闘う日本のチームって感じで素敵です。(ちなみに、ホーム用のユニフォームの色は、上下とも濃紺です)
テレビカメラはスタンドの風景に切り替わります。この日の試合には、遠く愛媛県の今治市からも熱心なFC今治のサポーターさんが20名ほどいらっしゃっていて、降りしきる雨の中、スタンドで揃いのレプリカユニフォームを着て懸命に応援している様子が画面に映っています。また、スタンドには岡田武史オーナーの姿も。さすがに元日本代表監督でサッカー界の超有名人である岡田武史さんがオーナーを務めるチームということで、FC今治に注目が集まっているということですね。正しくは、岡田武史オーナーがいったいどういう夢を持ち、それをどういう形で具体化しようとしているのか、期待して見守りたいのでしょう。この試合が天皇杯1回戦で唯一、テレビ放送で全国中継されるということもその表れなのだと思います。
試合はキックオフ直後からツエーゲン金沢に一方的に押し込まれる展開。いきなりコーナーキックを蹴られたり、シュートを打たれたり…。ツエーゲン金沢のシュートがFC今治ゴールを何度も襲います。枠をとらえた2本の強烈なシュートをGKの松上選手(背番号1)がパンチングで好セーブをします。こりゃあ格上相手の試合はちょっとキツイなぁ~…と思いはじめた矢先の前半11分。自陣でボールを奪ったFC今治が一瞬の隙をついたカウンター攻撃を仕掛けます。最後はMFの下村選手(背番号7)がゴール前に蹴り込んだクロスに、同じくMFの桑島選手(背番号22)が走り込んであわせてシュート。FC今治、この試合最初のシュートです。ボールは見事にツエーゲン金沢のゴールネットを揺らし、FC今治が先制点を奪いました! 日本のチームではなかなか見られないような見事な見事なカウンターでの速攻です。なるほど、これが岡田武史オーナー(元サッカー日本代表監督)が目指しているサッカーの 1つのスタイルですか…。素晴らしい!
その後はまさに一進一退の攻防が続きます。キックオフ直後は押し込まれていたFC今治も、先制点を奪ったことで勢いづき、相手ゴール前まで何度も進み、桑島選手やFW長尾選手(背番号19)が何度もシュートにまで持ち込みます。そのたび、相手GKの好セーブに阻まれ、なかなか追加点が奪えません。ツエーゲン金沢も格上の意地か猛反撃に出て、雨で滑るピッチの上で、なかなか壮絶な戦いが続きます。リードしていると、時間が経過するのがとても遅く感じられます。そのまま前半が終了。なんと格上のチーム相手に、1対0とリードして逃げ切っての前半終了です。
下村選手、桑島選手、長尾選手、松上選手…、3月29日に今治市で開催された今シーズンのキックオフパーティーで間近で話をさせていただいた若い選手の皆さんが戦っている姿を見て、ホント嬉しく思っちゃいました。なかなかやるじゃん! キックオフパーティーではおもろいオッチャンって感じの印象を持った木村監督も、真剣そのもので、怖いくらいです(笑)。
後半も開始早々からツエーゲン金沢に一方的に押し込まれる展開で始まりました。こりゃあヤバイな…と思った後半2分。ツエーゲン金沢のヘディングシュートが決まり、1対1の同点に追いつかれてしまいました。ヤバイな…という予感が不幸にも的中してしまいました。くっそぉ~!
その後は同点に追いついたツエーゲン金沢が勢いづき、波状的に猛攻を仕掛けてきます。FC今治は防戦一方です。そうした中、先制点をアシストしたMFの下村選手が負傷し、高橋選手(背番号17)に交代。雨で濡れた芝生が両チームの選手の体力を徐々に蝕んでいっている感じが画面からも伝わってきます。ツエーゲン金沢の強烈なシュートをGK松上選手がファインセーブ! まさに身体を張ってゴールを死守しているって感じです。
先制点を挙げたMFの桑島選手も脚を痛めたようで、同じくMFの赤井選手(背番号16)と交代。しかし、残念ながら、その直後の後半21分。速い展開からツエーゲン金沢が豪快に蹴り込んでゴール。1対2と逆転を許してしまいました。
その後も防戦一方の試合が続き、FC今治はなかなかシュートさえ打てません。リードされていると、時間はやたらと速く過ぎていく感じがします。終了間際、DFの斉藤選手(背番号4)を下げ、交代にMFの山田卓也選手(背番号2)を投入しました。この山田卓也選手は東京ヴェルディ在籍時はチームキャプテンとしてチームを牽引し、日本代表にも選ばれた41歳のベテラン選手です。FC今治をJFLに昇格すべく今年7月にFC今治に入団しました。このほか、この日の試合には出場しませんでしたが、FC今治にはDFの市川大祐選手(背番号27)も今年7月に途中加入しました。市川選手は元清水エスパルスの所属選手で、今も史上最年少記録である17歳322日で日本代表に選出された“かつての逸材”のベテラン選手です。この市川選手を日本代表に抜擢した時の代表監督が岡田武史オーナーでした。また、7月にはダヴィッド・コロミナス・サウラ選手(背番号29)をスペインリーグから補強し、この日の試合でも若い選手主体のチームにあって潤滑剤のような繋ぎの働きを随所で見せていました。四国リーグという地域リーグの弱小チームとは思えない、なかなかの布陣ではあります。
試合は1点のリードを許したまま45分が過ぎ、アディショナルタイムに突入しました。そのアディショナルタイムも残り時間がなくなりかけた土壇場の試合終了間際、DFの中野選手(背番号5)が目の覚めるようなゴールをツエーゲン金沢ゴールに叩き込んで、2対2の同点に追いつきました。なんと、FC今治の後半最初のシュートがこの中野選手の同点ゴールでした。斉藤選手から山田選手への選手交代が、攻撃のリズムに微妙な変化をつけたのかもしれません。
そのいっぽうで、途中出場のMF赤井選手が脚を痛めてピッチの外へ出される不安な展開も…。そのまま90分間の戦いが終わり、試合は前後半15分ずつの延長戦に突入しました。先程の不安が的中してしまい、延長前半のキックオフの笛が鳴ってもMF赤井選手はピッチの中に姿を見せず、FC今治は交代枠の3人を使い切っていたので、10人での戦いを強いられます。1人少ない10人での戦いではありますが、同点に追いついたFC今治は勢いづいて互角以上の戦いを繰り広げます。
そんな中、延長前半5分。キャプテンマークを巻いたFW岡本選手(背番号10)の飛び出しから最後は同じくFWの長尾選手がゴールを決めて、再びリードしました。最後の岡本選手から長尾選手への冷静なパス、見事でした。
しかし、この1点で覚醒したのはツエーゲン金沢のほうでした。最後の力を振り絞っての必死とも言える逆襲に出てきます。FC今治のほうはというと、脚が止まった選手が続出しているような感じです。雨でぬかるんだ悪コンディションの中、防戦一方で守る時間が長く、おまけに怪我人続出。延長戦はずっと1人少ない10人での戦いを強いられたわけですから、それも仕方ありません。延長前半間際、ツエーゲン金沢のヘディングシュートが決まり、再び3対3の同点に追いつかれてしまいました。
延長後半も防戦一方。そして次々とゴールを決められてしまいます。延長開始早々、GK松上選手がファールを取られ、PK(ペナルティキック)を献上。これを決められて3対4。その後は緊張の糸が切れたのか、2本のゴールを次々と決められて、試合終了のホイッスル。3対6の敗戦でした。健闘するも、延長前半で力尽きた…って感じの試合でした。
でも、よく頑張りました。最後は底力の差が出ての敗戦ではありましたが、格上のJ2のチームを相手に3点を奪ったのは大収穫と言えます。それもすべてセットプレーではなくて、流れの中でのゴールで、どれも見事なゴールでした。素人の私から見ても課題もしっかり分かり、これも収穫と言えます。FC今治、まだまだ発展途上のチームではありますが、チーム強化次第では、十分にJリーグに昇格しても戦っていける楽しみなチームである…との確信が持てました。応援のし甲斐があります。
頑張れ! FC今治!
(FC今治、公式HP)
さぁ~て、次の試合は9月13日(日)に開催される四国リーグ第12節、対アイゴッソ高知戦です。この試合と翌週の9月20日(日)に行われる第13節の対高知Uトラスター戦。現在3位のアイゴッソ高知戦と、2位の高知Uトラスター戦、このホーム2連戦が、四国リーグ優勝をかけた天王山とも言える大事な大事な試合になります。この2試合に勝って、四国リーグ優勝を決め、是非とも来季のJFL昇格を賭けた全国地域リーグ決勝大会に進んでいただきたいものです。JFLに昇格すれば、首都圏での試合もありますから、弊社ハレックスは社員総出で応援に駆け付けられますから。
弊社ハレックスはFC今治を応援しています!!
この試合はNHK BS放送で、1回戦で唯一、全国放送で生中継されたので、もちろん私もこの試合をテレビで観戦しました。弊社ハレックスはFC今治に詳細な気象情報を提供することで、今年からスポンサードをさせていただいているのですが、実はFC今治の試合を観戦するのはこれが初めてのことです。いつもは四国リーグをはじめ、四国内での試合ばかりで、なかなか観戦する機会に恵まれませんでしたので、NHK BS放送で全国中継されるという案内をFC今治さんからいただいて以来、この日の試合をホントォ~に楽しみにしていました。
対戦相手のツエーゲン金沢は、このところ敗けが続いて現在J2で9位に位置していますが、少し前までは首位争いをしていたくらいの強豪チームで、FC今治が所属する四国リーグとはカテゴリーが3つ上(間にJFL、J3という2つのカテゴリーがあります)の断然格上チームです。この格上のチームを相手にいったいどういう試合をするのか、ホント楽しみにしていました。
試合はツエーゲン金沢のホームスタジアム、敵地・石川県西部緑地公園陸上競技場で開催されたアウェー戦でした。アウェーでの戦いであるのに加えて、試合開始前からかなりの雨が降りしきる悪いコンディションの中での試合。かなり厳しい試合になるだろうな…と、素人の私でも容易に予想ができました。
テレビ中継が始まってすぐにキックオフ。FC今治の選手が画面にアップになった時、隣で観ていた娘が一言。
娘「あっ! 胸にウチのマークが描いてある!」
私「ウチのマークでなくて、それを言うなら“我が家の家紋”!。正確には大三島の大山祇神社の社紋。かつて今治周辺を本拠地に暴れまわった水軍の印だ!(^^)d」
娘「ふ~~ん。でも、FC今治のユニフォーム、なかなかかっこいいじゃん」
私「そうだろ、そうだろ、なんと言っても、デザインしたのはLDH。パフォーマンス集団EXILEの事務所だからな。オマエ、昨日(29日)、3代目J Soul Brothersのコンサートに行ったじゃん。あそこの事務所。ユニフォームの背中にはちゃんとスポンサーとしてのLDHの名前が書かれているだろ」
この日の試合はアウェーだったので、アウェー用の白の上下のユニフォームだったのですが、毛筆でサッと書かれたような流動感溢れる背番号と、映像がアップになるとわかるミリタリー的な迷彩模様が闘う日本のチームって感じで素敵です。(ちなみに、ホーム用のユニフォームの色は、上下とも濃紺です)
テレビカメラはスタンドの風景に切り替わります。この日の試合には、遠く愛媛県の今治市からも熱心なFC今治のサポーターさんが20名ほどいらっしゃっていて、降りしきる雨の中、スタンドで揃いのレプリカユニフォームを着て懸命に応援している様子が画面に映っています。また、スタンドには岡田武史オーナーの姿も。さすがに元日本代表監督でサッカー界の超有名人である岡田武史さんがオーナーを務めるチームということで、FC今治に注目が集まっているということですね。正しくは、岡田武史オーナーがいったいどういう夢を持ち、それをどういう形で具体化しようとしているのか、期待して見守りたいのでしょう。この試合が天皇杯1回戦で唯一、テレビ放送で全国中継されるということもその表れなのだと思います。
試合はキックオフ直後からツエーゲン金沢に一方的に押し込まれる展開。いきなりコーナーキックを蹴られたり、シュートを打たれたり…。ツエーゲン金沢のシュートがFC今治ゴールを何度も襲います。枠をとらえた2本の強烈なシュートをGKの松上選手(背番号1)がパンチングで好セーブをします。こりゃあ格上相手の試合はちょっとキツイなぁ~…と思いはじめた矢先の前半11分。自陣でボールを奪ったFC今治が一瞬の隙をついたカウンター攻撃を仕掛けます。最後はMFの下村選手(背番号7)がゴール前に蹴り込んだクロスに、同じくMFの桑島選手(背番号22)が走り込んであわせてシュート。FC今治、この試合最初のシュートです。ボールは見事にツエーゲン金沢のゴールネットを揺らし、FC今治が先制点を奪いました! 日本のチームではなかなか見られないような見事な見事なカウンターでの速攻です。なるほど、これが岡田武史オーナー(元サッカー日本代表監督)が目指しているサッカーの 1つのスタイルですか…。素晴らしい!
その後はまさに一進一退の攻防が続きます。キックオフ直後は押し込まれていたFC今治も、先制点を奪ったことで勢いづき、相手ゴール前まで何度も進み、桑島選手やFW長尾選手(背番号19)が何度もシュートにまで持ち込みます。そのたび、相手GKの好セーブに阻まれ、なかなか追加点が奪えません。ツエーゲン金沢も格上の意地か猛反撃に出て、雨で滑るピッチの上で、なかなか壮絶な戦いが続きます。リードしていると、時間が経過するのがとても遅く感じられます。そのまま前半が終了。なんと格上のチーム相手に、1対0とリードして逃げ切っての前半終了です。
下村選手、桑島選手、長尾選手、松上選手…、3月29日に今治市で開催された今シーズンのキックオフパーティーで間近で話をさせていただいた若い選手の皆さんが戦っている姿を見て、ホント嬉しく思っちゃいました。なかなかやるじゃん! キックオフパーティーではおもろいオッチャンって感じの印象を持った木村監督も、真剣そのもので、怖いくらいです(笑)。
後半も開始早々からツエーゲン金沢に一方的に押し込まれる展開で始まりました。こりゃあヤバイな…と思った後半2分。ツエーゲン金沢のヘディングシュートが決まり、1対1の同点に追いつかれてしまいました。ヤバイな…という予感が不幸にも的中してしまいました。くっそぉ~!
その後は同点に追いついたツエーゲン金沢が勢いづき、波状的に猛攻を仕掛けてきます。FC今治は防戦一方です。そうした中、先制点をアシストしたMFの下村選手が負傷し、高橋選手(背番号17)に交代。雨で濡れた芝生が両チームの選手の体力を徐々に蝕んでいっている感じが画面からも伝わってきます。ツエーゲン金沢の強烈なシュートをGK松上選手がファインセーブ! まさに身体を張ってゴールを死守しているって感じです。
先制点を挙げたMFの桑島選手も脚を痛めたようで、同じくMFの赤井選手(背番号16)と交代。しかし、残念ながら、その直後の後半21分。速い展開からツエーゲン金沢が豪快に蹴り込んでゴール。1対2と逆転を許してしまいました。
その後も防戦一方の試合が続き、FC今治はなかなかシュートさえ打てません。リードされていると、時間はやたらと速く過ぎていく感じがします。終了間際、DFの斉藤選手(背番号4)を下げ、交代にMFの山田卓也選手(背番号2)を投入しました。この山田卓也選手は東京ヴェルディ在籍時はチームキャプテンとしてチームを牽引し、日本代表にも選ばれた41歳のベテラン選手です。FC今治をJFLに昇格すべく今年7月にFC今治に入団しました。このほか、この日の試合には出場しませんでしたが、FC今治にはDFの市川大祐選手(背番号27)も今年7月に途中加入しました。市川選手は元清水エスパルスの所属選手で、今も史上最年少記録である17歳322日で日本代表に選出された“かつての逸材”のベテラン選手です。この市川選手を日本代表に抜擢した時の代表監督が岡田武史オーナーでした。また、7月にはダヴィッド・コロミナス・サウラ選手(背番号29)をスペインリーグから補強し、この日の試合でも若い選手主体のチームにあって潤滑剤のような繋ぎの働きを随所で見せていました。四国リーグという地域リーグの弱小チームとは思えない、なかなかの布陣ではあります。
試合は1点のリードを許したまま45分が過ぎ、アディショナルタイムに突入しました。そのアディショナルタイムも残り時間がなくなりかけた土壇場の試合終了間際、DFの中野選手(背番号5)が目の覚めるようなゴールをツエーゲン金沢ゴールに叩き込んで、2対2の同点に追いつきました。なんと、FC今治の後半最初のシュートがこの中野選手の同点ゴールでした。斉藤選手から山田選手への選手交代が、攻撃のリズムに微妙な変化をつけたのかもしれません。
そのいっぽうで、途中出場のMF赤井選手が脚を痛めてピッチの外へ出される不安な展開も…。そのまま90分間の戦いが終わり、試合は前後半15分ずつの延長戦に突入しました。先程の不安が的中してしまい、延長前半のキックオフの笛が鳴ってもMF赤井選手はピッチの中に姿を見せず、FC今治は交代枠の3人を使い切っていたので、10人での戦いを強いられます。1人少ない10人での戦いではありますが、同点に追いついたFC今治は勢いづいて互角以上の戦いを繰り広げます。
そんな中、延長前半5分。キャプテンマークを巻いたFW岡本選手(背番号10)の飛び出しから最後は同じくFWの長尾選手がゴールを決めて、再びリードしました。最後の岡本選手から長尾選手への冷静なパス、見事でした。
しかし、この1点で覚醒したのはツエーゲン金沢のほうでした。最後の力を振り絞っての必死とも言える逆襲に出てきます。FC今治のほうはというと、脚が止まった選手が続出しているような感じです。雨でぬかるんだ悪コンディションの中、防戦一方で守る時間が長く、おまけに怪我人続出。延長戦はずっと1人少ない10人での戦いを強いられたわけですから、それも仕方ありません。延長前半間際、ツエーゲン金沢のヘディングシュートが決まり、再び3対3の同点に追いつかれてしまいました。
延長後半も防戦一方。そして次々とゴールを決められてしまいます。延長開始早々、GK松上選手がファールを取られ、PK(ペナルティキック)を献上。これを決められて3対4。その後は緊張の糸が切れたのか、2本のゴールを次々と決められて、試合終了のホイッスル。3対6の敗戦でした。健闘するも、延長前半で力尽きた…って感じの試合でした。
でも、よく頑張りました。最後は底力の差が出ての敗戦ではありましたが、格上のJ2のチームを相手に3点を奪ったのは大収穫と言えます。それもすべてセットプレーではなくて、流れの中でのゴールで、どれも見事なゴールでした。素人の私から見ても課題もしっかり分かり、これも収穫と言えます。FC今治、まだまだ発展途上のチームではありますが、チーム強化次第では、十分にJリーグに昇格しても戦っていける楽しみなチームである…との確信が持てました。応援のし甲斐があります。
頑張れ! FC今治!
(FC今治、公式HP)
さぁ~て、次の試合は9月13日(日)に開催される四国リーグ第12節、対アイゴッソ高知戦です。この試合と翌週の9月20日(日)に行われる第13節の対高知Uトラスター戦。現在3位のアイゴッソ高知戦と、2位の高知Uトラスター戦、このホーム2連戦が、四国リーグ優勝をかけた天王山とも言える大事な大事な試合になります。この2試合に勝って、四国リーグ優勝を決め、是非とも来季のJFL昇格を賭けた全国地域リーグ決勝大会に進んでいただきたいものです。JFLに昇格すれば、首都圏での試合もありますから、弊社ハレックスは社員総出で応援に駆け付けられますから。
弊社ハレックスはFC今治を応援しています!!
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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