2015/12/09
矯正右利き
前回のブログで、私は“矯正右利き”だということをカミングアウトしました。“矯正右利き”とは、生まれつきは左利きなのですが、それを無理矢理右利きに矯正したものだということです。私が左利きだと気付いた両親が、「左利きだと将来なにかと不自由だろう」と思って、1歳になった頃から右利きに矯正してくれたようなんです。時には右手に無理に包帯をグルグル巻きに巻いたりして…(^_^;)
おかげで今ではペンを持つのも、箸を握るのも右手なのですが、ペンの持ち方が変で、なかなか綺麗な字が書けません。箸の握り方もどこかおかしく、テレビで外国人が上手に箸を握って食事を食べている様子を見ると、実に羨ましくって仕方がありません。事実、その都度、口の悪い妻からは「日本人のパパより、よっぽど上手だよね(^O^) どっちが日本人なんだか…」などと皮肉られています。なので、いろいろと努力はしてきたつもりではありますが、手先は超の字が付くほど不器用なのです(^_^;)
自分が元々は左利きなんだと気付いたのが小学校6年生の時で、体育の授業で走り高跳びをやってみたところ、他のみんなと同じ方向から走って跳ぶと、女子にも負けちゃうくらいに跳べなくて、先生から「越智クン、みんなとは反対の側から走って、反対側の脚で踏み切って跳んでみたら」とアドバイスを受け、試しにやってみたところ、これがなかなか感じがよくて、しっくり来たので、なんとか人並みくらいまでは跳ぶことができたのです。利き脚がみんなと反対の左足だったのですね(^_^;)。走り幅跳びの時に、無意識のうちに左脚で踏み切っている私を見て、先生は気づいてくれたようです。それ以来、短距離走の時のスターティングブロックも多くの友人とは反対側の左脚を前に設定するように変更しました。そのおかげでスタートダッシュが利くようになったのではありますが、陸上競技のトラックは左回りが世界標準で、左回りの場合は外側の右脚で推進力を稼ぐほうが絶対的に有利です。なので、左脚が利き脚の私は、コーナーを走るのはちょっと苦手なままです(^_^;)
この利き脚が多くの友達と反対なんだという事実を家に帰って両親に話したところ、「実は…」ということで、私の矯正右利きのことを教えてもらったわけです。そりゃあ不器用なわけです。本来利き腕でないほうの手を使っているわけですから。父も母も私のペンの持ち方が変なのも、箸の握りかたが下手くそなのも、笑いはしても強く直させようとしなかったのは、私の不器用の理由を知っていたからでしょう、きっと。
握力は右手と比べ左手のほうが圧倒的に強く、何かの拍子に咄嗟に出るほうの手は必ず左手。先日、セミオーダーの手袋を注文する時に採寸してもらった結果によると、左手のほうが右手よりも3ミリほど長く(通常、利き腕のほうの手のほうが長いのだそうです)、拍手をする時も、左手のほうを上にして手を叩きます。そのことからも私は元々は左利きのようなのですが、そのことに気付いたのが小学校6年生の時と遅いので、もう手遅れで“あとの祭り”。本来の利き腕であるので、左手が使えなくもないのですが、身体の中では感覚的に右利きが染み付いているし、無理に直そう(戻そう)とすると、頭の中がこんがらがる感じがして面倒なので、自分がもともと左利きであることに気付いた後もずっと右利きのままで通しています。超の字が付くほど不器用ではありますが、ふつうに日常生活を送るうえではまったく不自由していませんし、先ほどの陸上競技のトラックのように、社会はなにかと多数派の右利きが有利なようになっているので、積極的に左利きに戻そうともしませんでしたから。
ただ、残念なのは野球でも右投げ右打ちなこと。これは子供の頃に父から左手にはめるグローブを買ってもらったからなんですが、これだけはもったいなかった…と残念に思っています。サウスポーだったらどんなに格好がよかったか…。人生が変わっていたかもしれません(笑)。加えて言うと、両手遣いなんて、もっと格好いいですよね。ちょっと残念。
そうそう、先日2歳になったばかりの孫娘は、どうも左利きのようです。食事の時にスプーンを持つのはほとんど左手。最近お気に入りのお絵描きをする時も、ペンやクレパスを持つのは左手。積み木も左手を使って上手に高く積み上げていきます。こりゃあ間違いなく左利きです(^^)d
左利きは遺伝的要素が強いので、「ウチの家族に左利きっていたっけ?」と不思議がる息子に私が一言、「すまん、実は俺が左利きだ。俺は覚えてないんだけど、小さい時に親父とお袋に特訓で矯正されたので右利きになってるけど、もともとは左利きだったみたいだ」とカミングアウト。「えっ!?そうだったの?」「うん、そうみたい。俺の箸の持ち方が下手くそなのは、それが原因みたいだ」
あとで聞くと、息子の嫁のお父さんも私と同じ“矯正右利き”だということをカミングアウトしたのだそうです。息子の嫁はそのことも初めて聞いたとかで、驚いていましたが…。身近にもう1人カミングアウトした人がいたくらいなので、“矯正右利き”の方って、世の中に意外と多いのかもしれませんね。手先が不器用な方や、箸の持ち方が変な方の多くは、もしかしたら“矯正右利き”の方なのかもしれません。左利きの方って、弊社ハレックスの社員の中にも何人かいらっしゃいますし。
このように、偶然にも2人のジイジが共にもともとは左利きの“矯正右利き”なのですから、孫娘が左利きになるのはなんらおかしいことではありません(^^)d むしろ自然体というものです。
息子夫婦は孫娘の左利きを矯正しようかどうか悩んでいるようですが、私に意見を求められたら、「無理に変えようとせず、そのままでもいいんじゃないの」と答えようと思っています。昔と違い、左利きは世の中で市民権を得ていて、街中でも多く見掛けるようになりましたし、テレビを観ていても、左利きの俳優さんや女優さん、アイドルタレントもふつうに見掛けるようになりましたから。左利き用の道具も市中にいっぱい出回るようになっていますから。さぁ、息子夫婦はどうするんだろう?(^-^)v
おかげで今ではペンを持つのも、箸を握るのも右手なのですが、ペンの持ち方が変で、なかなか綺麗な字が書けません。箸の握り方もどこかおかしく、テレビで外国人が上手に箸を握って食事を食べている様子を見ると、実に羨ましくって仕方がありません。事実、その都度、口の悪い妻からは「日本人のパパより、よっぽど上手だよね(^O^) どっちが日本人なんだか…」などと皮肉られています。なので、いろいろと努力はしてきたつもりではありますが、手先は超の字が付くほど不器用なのです(^_^;)
自分が元々は左利きなんだと気付いたのが小学校6年生の時で、体育の授業で走り高跳びをやってみたところ、他のみんなと同じ方向から走って跳ぶと、女子にも負けちゃうくらいに跳べなくて、先生から「越智クン、みんなとは反対の側から走って、反対側の脚で踏み切って跳んでみたら」とアドバイスを受け、試しにやってみたところ、これがなかなか感じがよくて、しっくり来たので、なんとか人並みくらいまでは跳ぶことができたのです。利き脚がみんなと反対の左足だったのですね(^_^;)。走り幅跳びの時に、無意識のうちに左脚で踏み切っている私を見て、先生は気づいてくれたようです。それ以来、短距離走の時のスターティングブロックも多くの友人とは反対側の左脚を前に設定するように変更しました。そのおかげでスタートダッシュが利くようになったのではありますが、陸上競技のトラックは左回りが世界標準で、左回りの場合は外側の右脚で推進力を稼ぐほうが絶対的に有利です。なので、左脚が利き脚の私は、コーナーを走るのはちょっと苦手なままです(^_^;)
この利き脚が多くの友達と反対なんだという事実を家に帰って両親に話したところ、「実は…」ということで、私の矯正右利きのことを教えてもらったわけです。そりゃあ不器用なわけです。本来利き腕でないほうの手を使っているわけですから。父も母も私のペンの持ち方が変なのも、箸の握りかたが下手くそなのも、笑いはしても強く直させようとしなかったのは、私の不器用の理由を知っていたからでしょう、きっと。
握力は右手と比べ左手のほうが圧倒的に強く、何かの拍子に咄嗟に出るほうの手は必ず左手。先日、セミオーダーの手袋を注文する時に採寸してもらった結果によると、左手のほうが右手よりも3ミリほど長く(通常、利き腕のほうの手のほうが長いのだそうです)、拍手をする時も、左手のほうを上にして手を叩きます。そのことからも私は元々は左利きのようなのですが、そのことに気付いたのが小学校6年生の時と遅いので、もう手遅れで“あとの祭り”。本来の利き腕であるので、左手が使えなくもないのですが、身体の中では感覚的に右利きが染み付いているし、無理に直そう(戻そう)とすると、頭の中がこんがらがる感じがして面倒なので、自分がもともと左利きであることに気付いた後もずっと右利きのままで通しています。超の字が付くほど不器用ではありますが、ふつうに日常生活を送るうえではまったく不自由していませんし、先ほどの陸上競技のトラックのように、社会はなにかと多数派の右利きが有利なようになっているので、積極的に左利きに戻そうともしませんでしたから。
ただ、残念なのは野球でも右投げ右打ちなこと。これは子供の頃に父から左手にはめるグローブを買ってもらったからなんですが、これだけはもったいなかった…と残念に思っています。サウスポーだったらどんなに格好がよかったか…。人生が変わっていたかもしれません(笑)。加えて言うと、両手遣いなんて、もっと格好いいですよね。ちょっと残念。
そうそう、先日2歳になったばかりの孫娘は、どうも左利きのようです。食事の時にスプーンを持つのはほとんど左手。最近お気に入りのお絵描きをする時も、ペンやクレパスを持つのは左手。積み木も左手を使って上手に高く積み上げていきます。こりゃあ間違いなく左利きです(^^)d
左利きは遺伝的要素が強いので、「ウチの家族に左利きっていたっけ?」と不思議がる息子に私が一言、「すまん、実は俺が左利きだ。俺は覚えてないんだけど、小さい時に親父とお袋に特訓で矯正されたので右利きになってるけど、もともとは左利きだったみたいだ」とカミングアウト。「えっ!?そうだったの?」「うん、そうみたい。俺の箸の持ち方が下手くそなのは、それが原因みたいだ」
あとで聞くと、息子の嫁のお父さんも私と同じ“矯正右利き”だということをカミングアウトしたのだそうです。息子の嫁はそのことも初めて聞いたとかで、驚いていましたが…。身近にもう1人カミングアウトした人がいたくらいなので、“矯正右利き”の方って、世の中に意外と多いのかもしれませんね。手先が不器用な方や、箸の持ち方が変な方の多くは、もしかしたら“矯正右利き”の方なのかもしれません。左利きの方って、弊社ハレックスの社員の中にも何人かいらっしゃいますし。
このように、偶然にも2人のジイジが共にもともとは左利きの“矯正右利き”なのですから、孫娘が左利きになるのはなんらおかしいことではありません(^^)d むしろ自然体というものです。
息子夫婦は孫娘の左利きを矯正しようかどうか悩んでいるようですが、私に意見を求められたら、「無理に変えようとせず、そのままでもいいんじゃないの」と答えようと思っています。昔と違い、左利きは世の中で市民権を得ていて、街中でも多く見掛けるようになりましたし、テレビを観ていても、左利きの俳優さんや女優さん、アイドルタレントもふつうに見掛けるようになりましたから。左利き用の道具も市中にいっぱい出回るようになっていますから。さぁ、息子夫婦はどうするんだろう?(^-^)v
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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