2016/02/15
度量について
これまで60年間この世に生きてきて、多くの方と接し、特に一流企業の社長や副社長といった社会的地位の高い方も含めて多くの方と接してきて思うことがあります。それって、「人間、最後は“度量”(人間力)の大きさの勝負なんだなぁ~」ということです。
私自身も弊社ハレックスの社長として、会社の経営というものを任せていただいておりますから、私自身との比較において、なおさらそう思います。私なんぞ、まだまだまだまだ修行が足りません。
度量の大きさは、たとえば自らが批判を受けたような時に顕著に出てきます。企業が不祥事を起こした時、その企業のトップが出てきて、記者会見でマスコミからの批判を浴びますが、その時を思い起こしていただくと、イメージがつくと思います。
まず最初に「自分はこれだけ頑張っているのに……」と、自己弁護から入るようでは、申し訳ないけれど“小物”です。頑張っているのは、見る人が見りゃあ、すぐに分かります。そんなの当たり前のことです。そもそも何もしていない、期待するのも無駄だと思われちゃったら、まったく別の形で別の批判のされ方をされちゃいます。それこそ、誰もまともには相手にさえしてくれません。ですから、それでも批判を受けるのは、頑張っているということが分かっているからなんです。
また、批判の内容を冷静に分析する目も必要です。組織のトップの場合、自分が批判を浴びるのは、自己を否定されているわけでなく、その組織のありようが批判されているわけです。その中でトップが批判されるのは組織運営が拙いという点。したがって、ご自分がどう考えていて、どう頑張っているのかは関係ないんです。そんなのは見る人が見りゃあ、すぐに分かります。単に「その結果が目に見えて出てこないこと」だけを捉えて批判されていることのほうが圧倒的に多いんです。
度量のある方は、そのようなことをまず十分にお分かりになっているように思えます。厳しい指摘であっても真摯にそれを受け止め、自らの、そして自らの率いる組織の向上に努めることができる人こそ、度量の広い人と言えると思います。
プロ意識を持っているかどうかとも言えます。プロ野球や大相撲、プロサッカーの世界で活躍している選手は、あの若さでそれを知っているんではないかと思います。プロのスポーツ選手になれるような人は、みんな生まれ育ったその地域地域で10年に一人の逸材などと呼ばれたことのある才能や技術に溢れた人達ばかりです。ですが、単にそれだけでプロの世界で活躍できるかというとそうではありません。やはり、プロとしての精神面の強さや度量の大きさ、最後はそうした人間面の大きさが勝負のような気がします。
我々一般peopleの仕事においてもそれは言えると思います。大学進学率がここまで高くなってくると、弊社も含め多くの企業の社員の大多数は、みんなそれなりの大学で高等教育を受けてきた人達ばかりです。個人としての才能や能力にそれほど大きな差はありません。したがって、最後はプロとしての意識を持ち合わせているかどうかではなかろうかと思います。
前述の話に戻ると、プロなら周囲からの批判の声にしっかりと耳を傾けられる度量の大きさを持ち合わせていないといけません。自分にとって都合のいいことしか聞かない人は、そこで人間としての成長は止まり、いつのまにか単なる“裸の王様”に成り下がっちゃって、恥ずかしい思いをするだけです。
それと見ていると、度量の大きいと思われる人は、忙しいことを決して言い訳には使いません。そればかりか、なるべく忙しい素振りも見せないようにしているように思います。ある程度の役職に就いて、責任ある仕事をしている人にとって、スケジュールがタイトで時間的な余裕がほとんどないことなど、誰でも分かっていることで、自らことさらそれを口に出して言うことなど不要のことです。それでも「忙しい」とはほとんど口に出さず、殺人的なスケジュールをこなしていらっしゃいます。
それは何故か?と考えると、それって“チャンスを逃したくないから”ではないかと思います。
ある人に何かを頼もうとします。忙しそうなので遠慮がちに「どう、忙しい?」と聞いたところ、
「忙しくて忙しくて大変だよ」
という答えが返ってきたら、それで「ああ、やっぱり忙しくて大変なんだな」と思い、頼むのを取りやめてしまいます。
そういう中で、もしかしたら、そのある人にとっては貴重な貴重なチャンスが目の前から逃げていってしまったのかもしれません。
そうしたことを度量が大きいと思われる人達や世の中で成功をおさめているような人達は無意識のうちに知っているのかもしれません。忙しい素振りを見せないようにすることで、成功するチャンスをいっぱい自分の身近に呼び込んでいたのかもしれません。きっとそうなんじゃあないかと思います。
私自身も弊社ハレックスの社長として、会社の経営というものを任せていただいておりますから、私自身との比較において、なおさらそう思います。私なんぞ、まだまだまだまだ修行が足りません。
度量の大きさは、たとえば自らが批判を受けたような時に顕著に出てきます。企業が不祥事を起こした時、その企業のトップが出てきて、記者会見でマスコミからの批判を浴びますが、その時を思い起こしていただくと、イメージがつくと思います。
まず最初に「自分はこれだけ頑張っているのに……」と、自己弁護から入るようでは、申し訳ないけれど“小物”です。頑張っているのは、見る人が見りゃあ、すぐに分かります。そんなの当たり前のことです。そもそも何もしていない、期待するのも無駄だと思われちゃったら、まったく別の形で別の批判のされ方をされちゃいます。それこそ、誰もまともには相手にさえしてくれません。ですから、それでも批判を受けるのは、頑張っているということが分かっているからなんです。
また、批判の内容を冷静に分析する目も必要です。組織のトップの場合、自分が批判を浴びるのは、自己を否定されているわけでなく、その組織のありようが批判されているわけです。その中でトップが批判されるのは組織運営が拙いという点。したがって、ご自分がどう考えていて、どう頑張っているのかは関係ないんです。そんなのは見る人が見りゃあ、すぐに分かります。単に「その結果が目に見えて出てこないこと」だけを捉えて批判されていることのほうが圧倒的に多いんです。
度量のある方は、そのようなことをまず十分にお分かりになっているように思えます。厳しい指摘であっても真摯にそれを受け止め、自らの、そして自らの率いる組織の向上に努めることができる人こそ、度量の広い人と言えると思います。
プロ意識を持っているかどうかとも言えます。プロ野球や大相撲、プロサッカーの世界で活躍している選手は、あの若さでそれを知っているんではないかと思います。プロのスポーツ選手になれるような人は、みんな生まれ育ったその地域地域で10年に一人の逸材などと呼ばれたことのある才能や技術に溢れた人達ばかりです。ですが、単にそれだけでプロの世界で活躍できるかというとそうではありません。やはり、プロとしての精神面の強さや度量の大きさ、最後はそうした人間面の大きさが勝負のような気がします。
我々一般peopleの仕事においてもそれは言えると思います。大学進学率がここまで高くなってくると、弊社も含め多くの企業の社員の大多数は、みんなそれなりの大学で高等教育を受けてきた人達ばかりです。個人としての才能や能力にそれほど大きな差はありません。したがって、最後はプロとしての意識を持ち合わせているかどうかではなかろうかと思います。
前述の話に戻ると、プロなら周囲からの批判の声にしっかりと耳を傾けられる度量の大きさを持ち合わせていないといけません。自分にとって都合のいいことしか聞かない人は、そこで人間としての成長は止まり、いつのまにか単なる“裸の王様”に成り下がっちゃって、恥ずかしい思いをするだけです。
それと見ていると、度量の大きいと思われる人は、忙しいことを決して言い訳には使いません。そればかりか、なるべく忙しい素振りも見せないようにしているように思います。ある程度の役職に就いて、責任ある仕事をしている人にとって、スケジュールがタイトで時間的な余裕がほとんどないことなど、誰でも分かっていることで、自らことさらそれを口に出して言うことなど不要のことです。それでも「忙しい」とはほとんど口に出さず、殺人的なスケジュールをこなしていらっしゃいます。
それは何故か?と考えると、それって“チャンスを逃したくないから”ではないかと思います。
ある人に何かを頼もうとします。忙しそうなので遠慮がちに「どう、忙しい?」と聞いたところ、
「忙しくて忙しくて大変だよ」
という答えが返ってきたら、それで「ああ、やっぱり忙しくて大変なんだな」と思い、頼むのを取りやめてしまいます。
そういう中で、もしかしたら、そのある人にとっては貴重な貴重なチャンスが目の前から逃げていってしまったのかもしれません。
そうしたことを度量が大きいと思われる人達や世の中で成功をおさめているような人達は無意識のうちに知っているのかもしれません。忙しい素振りを見せないようにすることで、成功するチャンスをいっぱい自分の身近に呼び込んでいたのかもしれません。きっとそうなんじゃあないかと思います。
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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