2016/02/17

4月上旬~6月上旬並みの陽気と春一番

バレンタインデー(2月14日)は、全国的に2月とは思えないくらい気温が上がり、ビックリされた方も多かったのではないでしょうか。埼玉県さいたま市の我が家も、ホント久し振りに暖房が要らない1日になりました。

その驚くような暖かさに関して、次のような報道が流れていました。


『4月上旬~6月上旬並みの陽気 明日(15日)は気温低下』

気象庁によりますと、日本海の低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込んだため14日は各地で気温が上がりました。14日日中の最高気温は、甲府市で24.1℃、名古屋市で23.5℃、水戸市で23.2℃、東京の都心で23℃ちょうど、仙台市で20.9℃、大阪市で20.3℃、福岡市で18.6℃、札幌市で8.2℃などと、各地で4月上旬から6月上旬並みの陽気となりました。

また、岩手県久慈市で平年より18℃余り高い22℃ちょうど、福島市では平年より15℃ほど高い21.4℃の最高気温となるなど、全国928の観測点のうち、北日本や東日本などの63の地点で2月としては最も高い気温を観測しました。

15日は低気圧が北海道の東の海上へ進み、冬型の気圧配置が強まって上空に寒気が流れ込むため気温が急激に下がる見込みで、15日朝の最低気温は、札幌市で氷点下4℃、鳥取市で2℃、福岡市で3℃、仙台市で5℃、名古屋市で6℃、大阪市で7℃、それに東京の都心で10℃などと、各地で14日の最高気温を10℃から17℃前後、下回る見込みです。

気象庁は気温の差が大きくなることから体調の管理にも十分、注意するよう呼びかけています。
(NHKニュース&スポーツ 02/14 18:06)


また、全国各地で“春一番”も吹きました。


『各地で春一番 強風や雪崩などに注意呼びかけ』

気象庁によりますと、前線を伴った低気圧が急速に発達しながら日本海を東へ進んだ影響で、14日は東日本と北日本を中心に雨や風が強い荒れた天気となりました。青森県八戸市で午後4時すぎに36.4メートル/秒、岩手県軽米町で午後3時半ごろに30.6メートル/秒の最大瞬間風速を観測しました。

また、東日本と西日本では午前中を中心に各地で南寄りの風が強まり、気温も平年より3℃から10℃以上上回ったところが多く、気象庁は14日午前、「関東と東海、北陸、それに中国地方で春一番が吹いた」と発表しました。

低気圧は14日夜遅くにかけて北海道付近を通過する見込みで、北日本では15日にかけて沿岸部を中心に風の強い状態が続く見込みです。その後、15日の昼前から夕方にかけて北海道付近を別の低気圧が通過するため、北海道の日本海側を中心に再び雪を伴って風が非常に強く吹き、ふぶく所がある見込みです。

15日にかけての最大風速は、東北の陸上と海上、それに北海道の海上でいずれも20メートル/秒、北海道の陸上で18メートル/秒と予想され、最大瞬間風速は30メートル/秒から35メートル/秒に達する見込みです。

また、各地で気温が上がっているため、北日本や東日本を中心に積雪の多い地域で雪どけが急速に進むおそれがあります。気象庁は、強風や高波、それに雪崩や雪どけによる土砂災害などに注意するよう呼びかけています。
(NHKニュース&スポーツ 02/14 20:51)


これを当社のオンラインリアルタイム・気象ビッグデータ可視化システム『WeatherView2』の画像で見てみたいと思います。

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上から2月12日(金)、2月13日(土)、2月14日(日)、2月15日(月)の、いずれも午前9時の風の流れと地上気温を重ねて表示した画面です。これをご覧いただくと、2月12日から日本列島の東の海上に高気圧があって、西高東低の冬型の気圧配置が崩れ、徐々に南からの風が日本列島に向かって流れてくるのがお分かりいただけると思います。その南からの大気の流れが2月13日から14日にかけて低気圧が日本海を東に移動することで強まって、この週末の4月上旬~6月上旬並みの陽気と春一番を招いたわけです。

2月15日(月)は太平洋の高気圧も日本列島の遥か東方に移動してしまい、日本海を東進した低気圧がオホーツク海に到達したため、西高東低の冬型の気圧配置に戻り、日本列島に吹き込む大気の流れも北(大陸)からの流れに変わり、寒さが戻ってきています。

『三寒四温』と言いますが、これからの時期はこうした高気圧と低気圧が繰り返し日本列島付近を通過していきますので、その都度、温かくなったり寒くなったりを繰り返し、徐々に季節は春に変わっていきます。

こうした大気の流れを見ていると、春はもうすぐそこまで来ているって感じます。