ひまわり7号の画像で夏至を見る
今年は6月21日が夏至である。
北半球では夏至の日には日の出・日の入りの方角が最も北寄りになり、この太陽が最も北に位置する線を北回帰線といい、北緯23度26分22秒である。
日本列島で住民が住む一番南の島は沖縄県八重山諸島の波照間島で、北回帰線よりわずか75km程北に位置しているだけなので、夏至前後の正午には太陽はほぼ真上から照りつけることとなる。
夏至に近いことを衛星画像で見ることにする。この画像は、太陽が真東から地球を照らす朝6時の可視画像である。
太陽が照らして明るくなっている領域が北半球側で広がっていることが判る。この暗い部分と明るい部分の境界に点線を引いたが、これが日の出の線である。北の方ほど日の出の時刻が早くなり、北極圏では、太陽が沈まない白夜となる。
ところでこの画像の東経180度線付近に海面が周囲よりやや白く見える所がある(黄色破線円内)。
これは太陽光が穏やかな海面で反射した光を捉えたものでサングリントと呼ばれる。赤道上空36000kmのひまわり7号からは、この時刻、海面に反射する太陽光がこの方向に見えていることになる。この位置にサングリントが現れていることが、この画像が夏至に近い時期の画像であることも示している。また、当然であるが、この海がおだやかで波が高くないことも示している。
可視画像は、太陽光が照らしている部分の雲や地球表面の状況を観測している。ここで、一日の動きを追ってみることにする。残念ながら気象庁HPでは深夜の3時間ほどの画像がないが、東端から太陽の光を浴びた部分が次第に広がり、夕方には次第に日没の線が西に向かっている様子は見ることが出来る。
北半球と南半球の日の射している時間の違いを確かめてほしい。また、あまり明瞭ではないがサングリントを追跡して太陽が動いていることも実感して欲しい。
北半球では夏至の日には日の出・日の入りの方角が最も北寄りになり、この太陽が最も北に位置する線を北回帰線といい、北緯23度26分22秒である。
日本列島で住民が住む一番南の島は沖縄県八重山諸島の波照間島で、北回帰線よりわずか75km程北に位置しているだけなので、夏至前後の正午には太陽はほぼ真上から照りつけることとなる。
夏至に近いことを衛星画像で見ることにする。この画像は、太陽が真東から地球を照らす朝6時の可視画像である。
太陽が照らして明るくなっている領域が北半球側で広がっていることが判る。この暗い部分と明るい部分の境界に点線を引いたが、これが日の出の線である。北の方ほど日の出の時刻が早くなり、北極圏では、太陽が沈まない白夜となる。
ところでこの画像の東経180度線付近に海面が周囲よりやや白く見える所がある(黄色破線円内)。
これは太陽光が穏やかな海面で反射した光を捉えたものでサングリントと呼ばれる。赤道上空36000kmのひまわり7号からは、この時刻、海面に反射する太陽光がこの方向に見えていることになる。この位置にサングリントが現れていることが、この画像が夏至に近い時期の画像であることも示している。また、当然であるが、この海がおだやかで波が高くないことも示している。
可視画像は、太陽光が照らしている部分の雲や地球表面の状況を観測している。ここで、一日の動きを追ってみることにする。残念ながら気象庁HPでは深夜の3時間ほどの画像がないが、東端から太陽の光を浴びた部分が次第に広がり、夕方には次第に日没の線が西に向かっている様子は見ることが出来る。
北半球と南半球の日の射している時間の違いを確かめてほしい。また、あまり明瞭ではないがサングリントを追跡して太陽が動いていることも実感して欲しい。
執筆者
気象庁OB
市澤成介