気象庁OB
市澤成介
日本の空を見つめ続け半世紀。
教え子達に伝える言葉は「学びの姿勢はいつも“知・好・楽”」。趣味は草花の撮影。
『気象』タグの記事
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2014.08.04
四国に記録的豪雨をもたらした台風第12号は変わった形状
台風第12号は四国地方に記録的な雨をもたらした。場所によっては総雨量が1000㎜を超える豪雨となっており、被害の拡大がないよう祈るばかりである。 気象庁のアメダス観測点での日雨量の記録の多い方から20位以内に、高知県の観…
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2014.07.25
南の海上に台風が4個 (1972年7月)
北西太平洋域に台風が同時に5個存在した(1960年8月23日14号~18号)ことがあるが、私が予報作業に関わっていた時に経験したのは4個が最多である。1972年(昭和47年)7月のことで、私が気象庁予報課で予報現業に入っ…
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2014.07.18
台風第8号の眼(その2)
7月8日朝、沖縄本島と宮古島の間を北上して東シナ海に進んだ台風第8号は九州の西海上まで北上した9日昼過ぎ急に進路を東に変えた。その後ゆっくり九州に接近し、10日7時前に鹿児島県阿久根市付近に上陸した。 今回は台風が九州の…
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2014.07.11
2012年7月12日 阿蘇豪雨
この年は6月下旬から梅雨前線の活動が活発の日が続いていた。7月に入っても西日本中心に梅雨前線の活発な状態が続いたが、8日になると梅雨前線は九州の南に南下し弱まり、10日にかけて梅雨の中休みとなった。しかし、11日になる…
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2014.07.07
台風第8号接近中(台風情報を上手に活用して)
日本付近に発現する気象現象の中で、一番大きな被害をもたらすのは台風である。 長年、台風予報や情報発表に関わってきた関係から、南海上に台風が接近している中で何もしないでいられない。ただ、台風情報はテレビを始め、様々な手段で…
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2014.06.25
東京都三鷹市で激しくひょうが降った(平成26年6月24日)
昨日(平成26年6月24日)、東京都三鷹市を中心に降ひょうがあった。テレビでの現場を捕えた映像を見ると激しい雨とひょうが同時に降っている様子が見られた。ひょうは水より軽いため、溜まった雨水の水面に浮き、路面を流れ下り、低…
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2014.06.18
ひまわり7号の画像で夏至を見る
今年は6月21日が夏至である。 北半球では夏至の日には日の出・日の入りの方角が最も北寄りになり、この太陽が最も北に位置する線を北回帰線といい、北緯23度26分22秒である。 日本列島で住民が住む一番南の島は沖縄県八重山諸…
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2014.06.16
ひまわりが見た富士山の冠雪と雲海
関東地方は、梅雨入り後1週間ほど雨が続いたが、週末からは晴天が広がっている。今年の梅雨は、極端な天気変化が表れている。原因は日本付近の偏西風の流れが大きく蛇行したことにある。これからも天気変化のリズムが遅くなることがあり…
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2014.06.13
雷雲の発達を追って見る (6月13日東京を雷雲発達通過)
この日の東京は、梅雨入り後の長雨が終わり久々に晴天が広がった。しかし、日本海に中心を持つ上空の寒気渦の影響が残ったことと、昇温が重なり雷雲の発達しやすい状況で、早朝の天気予報から、激しい雷雨についての注意喚起を呼び掛けて…
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2014.06.11
日雨量の日本記録1317㎜
伊豆諸島の南海上をゆっくり西進した平成16年台風第10号は7月31日に高知県西部に上陸してから北北西に進み、山口県西部から日本海に進んだ。その後もゆっくり日本海を北上した。台風の上陸時の勢力は強いものではなかったが、徳島…
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2014.05.30
我が国初の暴風警報明治16年5月26日
我が国初の暴風警報の発表 明治16年(1883年)5月26日に内務省地理局気象台は、我が国初の暴風警報を発表した。 その発表に用いた地上天気図(26日6時)を示す。当時の観測所の数は全国で22か所であり、各地の観測資料は…
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2014.05.28
高温注意情報の発表
今年も5月20日から高温注意情報の発表が始まった。平成23年夏期から始められ、4年目となる。 この情報は翌日又は当日の最高気温が概ね35℃以上(一部の地域では35℃以外を用いる)になることが予想される場合に発表するもので…
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