2015/01/19
来てます!、私の故郷・四国
世界一の発行部数を誇る米ニューヨーク・タイムズ紙のホームページに『52 Places to Go in 2015』と題して、今年2015年に行くべき世界の52ヶ所を紹介しているのですが、その52ヶ所の中に日本で唯一「四国」が選ばれ、1月9日付で掲載されています。
http://www.nytimes.com/interactive/2015/01/11/travel/52-places-to-go-in-2015.html?_r=0
イタリアのミラノやキューバ、フィラデルフィアなど世界各地の見どころと並び、35番目(これがどういうランキングかは分かりませんが…)に四国遍路や道後温泉などを紹介しています。
四国のことを『記念に満ちた日本の最も小さい主要な島(Anniversaries abound on Japan’s smallest main island)』と評し、第45番札所である岩屋寺(愛媛県久万高原町)の写真を掲載。
四国遍路は88の寺を巡礼するもので、昨年2014年がその霊場開創1200年の記念の年だったことなどを説明しています。また、「特筆すべき場所」に松山を挙げ、120年の歴史をもつ天然温泉の公衆浴場として道後温泉本館のことを記しています。
来てますねぇ~!、私の故郷・四国
そういえば、松山市の私の実家の近く(徒歩10分ほど)に姫彦温泉という温泉があり、私は松山に帰省すると、完全な観光名所になっている道後温泉本館を避けて、その姫彦温泉のほうに行きます。
http://www.iyokannet.jp/front/spot/detail/place_id/2502/
この姫彦温泉で注目すべきはその営業時間。上記のHPをご確認いただくとお分かりいただけると思いますが、午前11時から翌朝の午前9時までとなっています。すなわち午前9時から午前11時までの間だけが営業停止。これで年中無休。これはいったい何を意味しているかというと、大人550円の入浴料を払うと、朝まで宿泊できるということを意味しています。
さらには、ゆっくりと横になれる大広間のようなところもあります。すぐ近くには四国霊場第50番札所の繁多寺があり、完全に四国巡礼のお遍路さん向けの温泉だということができます(もちろん、お遍路さん以外の一般のお客様も利用できます)。
これが四国ならではの“おもてなし”の心です。四国では“おもてなし”のことを“お接待”と言います。
四国でお遍路さんは、「お大師様と同じ」また「仏様と同じ」と扱われます。道中で果物やお菓子、路銀などを“お接待”として手渡す文化が古くからあります。お遍路さんのほうは、そうした“お接待”をありがたく頂戴して、納め札を一枚差し上げてお礼をします。
「善根宿(ぜんこんやど)」といって、基本は民家なのですが、四国八十八ヵ所巡拝の遍路のために一夜の宿を与えてもてなす宿も各地にあります。この姫彦温泉もそうした「善根宿」のようなものとご理解いただければよろしいかと思います。
そうした文化が欧米人にはやたらとウケているようで、このところ四国八十八ヵ所巡拝をなさる欧米人の姿が多くなりました。先日、帰省した折に姫彦温泉に行った時、何人もの欧米人のお遍路さんが入浴しているのに遭遇しました。脱衣所に入った時、さすがに「オォッ!」って怯んじゃいました。中には欧米人らしく腕に入れ墨(タトゥー)を入れた男性もいらっしゃいましたが、お遍路さんですので入浴OK! そういうところも四国の“お接待”の心です。
欧米の方々は、日本人以上に四国という土地の良さをご理解いただけているようです。これには、四国人として嬉しい限りです。
http://www.nytimes.com/interactive/2015/01/11/travel/52-places-to-go-in-2015.html?_r=0
イタリアのミラノやキューバ、フィラデルフィアなど世界各地の見どころと並び、35番目(これがどういうランキングかは分かりませんが…)に四国遍路や道後温泉などを紹介しています。
四国のことを『記念に満ちた日本の最も小さい主要な島(Anniversaries abound on Japan’s smallest main island)』と評し、第45番札所である岩屋寺(愛媛県久万高原町)の写真を掲載。
四国遍路は88の寺を巡礼するもので、昨年2014年がその霊場開創1200年の記念の年だったことなどを説明しています。また、「特筆すべき場所」に松山を挙げ、120年の歴史をもつ天然温泉の公衆浴場として道後温泉本館のことを記しています。
来てますねぇ~!、私の故郷・四国
そういえば、松山市の私の実家の近く(徒歩10分ほど)に姫彦温泉という温泉があり、私は松山に帰省すると、完全な観光名所になっている道後温泉本館を避けて、その姫彦温泉のほうに行きます。
http://www.iyokannet.jp/front/spot/detail/place_id/2502/
この姫彦温泉で注目すべきはその営業時間。上記のHPをご確認いただくとお分かりいただけると思いますが、午前11時から翌朝の午前9時までとなっています。すなわち午前9時から午前11時までの間だけが営業停止。これで年中無休。これはいったい何を意味しているかというと、大人550円の入浴料を払うと、朝まで宿泊できるということを意味しています。
さらには、ゆっくりと横になれる大広間のようなところもあります。すぐ近くには四国霊場第50番札所の繁多寺があり、完全に四国巡礼のお遍路さん向けの温泉だということができます(もちろん、お遍路さん以外の一般のお客様も利用できます)。
これが四国ならではの“おもてなし”の心です。四国では“おもてなし”のことを“お接待”と言います。
四国でお遍路さんは、「お大師様と同じ」また「仏様と同じ」と扱われます。道中で果物やお菓子、路銀などを“お接待”として手渡す文化が古くからあります。お遍路さんのほうは、そうした“お接待”をありがたく頂戴して、納め札を一枚差し上げてお礼をします。
「善根宿(ぜんこんやど)」といって、基本は民家なのですが、四国八十八ヵ所巡拝の遍路のために一夜の宿を与えてもてなす宿も各地にあります。この姫彦温泉もそうした「善根宿」のようなものとご理解いただければよろしいかと思います。
そうした文化が欧米人にはやたらとウケているようで、このところ四国八十八ヵ所巡拝をなさる欧米人の姿が多くなりました。先日、帰省した折に姫彦温泉に行った時、何人もの欧米人のお遍路さんが入浴しているのに遭遇しました。脱衣所に入った時、さすがに「オォッ!」って怯んじゃいました。中には欧米人らしく腕に入れ墨(タトゥー)を入れた男性もいらっしゃいましたが、お遍路さんですので入浴OK! そういうところも四国の“お接待”の心です。
欧米の方々は、日本人以上に四国という土地の良さをご理解いただけているようです。これには、四国人として嬉しい限りです。
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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