2015/02/02
『限界集落株式会社』がTVドラマ化(^-^)v
先週の土曜日(1月31日)、朝遅く起きて朝刊のテレビ欄を読んでビックリ!しちゃいました(@_@)
なんと、私がこの『おちゃめ日記』の場で昨年(2014年)6月11日に皆様にご紹介した推薦図書、『限界集落株式会社』(黒野伸一著、小学舘)がドラマ化され、この日からNHK総合テレビの土曜夜9時からの枠の『土曜ドラマ』で放映されるとのこと。
おぉっ!(@_@) このところあまりテレビを観る機会がなく、その日、新聞のテレビ欄を読むまでまったく知らなかったので、それはそれは驚きました。と同時に、私が推薦図書に挙げた本が原作となってTVドラマ化された…というのは、実に嬉しかったですね。なぁ~んか、私まで認められたような気分になってきます(^-^)v うんうん、そうでしょそうでしょ。原作となる黒野伸一さんの小説は現在の日本の農業が抱えている問題を細部にわたってよく捉え、非常によく書けていますし、とにかく面白かったですからねぇ~(^^)d
おちゃめ日記2014年6月11日:『限界集落株式会社』
NHK番宣ページ:土曜ドラマ『限界集落株式会社』
31日(土)は朝から夜9時が来るのを、今か今か…と待ちました。
で、その初回ですが、私は正直ちょっと面食らいましたね。原作となった小説のほうは経営コンサルタントの多岐川優(ドラマでは谷原章介さんが演じています)が主人公で書かれているのですが、TVドラマのほうでは村の零細農家である大内正登(演・反町隆史さん)と美穂(演・松岡茉優さん)父娘が主役になっていましたから。
消滅の危機を迎える関東地方の山間部にある限界集落“止村”を舞台に、農業で起死回生の地域興しに挑む村人らの姿を描く…という大きな物語の主題や筋は変えていないようですが、主人公を変えて、大内父娘、それも父親の大内正登の目線で描くという手法のようです。なるほどぉ~、そう来ましたか…。確かに大内正登は主人公に準じるくらいの重要な登場人物には違いないし、物語の中では“現場”で一番の大活躍をする登場人物、しかもいわゆる“負け組”ばかりが集まった登場人物を代表するような魅力的な(ワケありの)登場人物ではあるのですが…。
小説のほうはバリバリのやり手の経営コンサルタント多岐川優が主人公で、彼にとってのそれまでの常識(一般企業における経営再建の手法)が農業の世界ではそのままの形では通用しないことの戸惑いと葛藤から、農業という産業の特殊性をうまく描いていたのですが(そこが私が農業分野への参入を考える上で大いに参考になりました)、大内父娘を主人公に持ってくることで、果たしてそのあたりはうまくいくのかな…という疑問は残ります。
反町隆史さんが演じる大内正登は、小説の中では無口で生真面目な上、不器用で自己表現の苦手な男として描かれていて、どちらかと言うと過去をいつまでも引きずる地味で控え目なタイプの登場人物でした。それゆえ、様々な出来事に振り回されてしまうのですが、それが経営コンサルタント多岐川優に関わっていく中で自信を持ちはじめ、徐々に輝いていくことになるのですが、その役をあのドラマ『GTO』で熱血教師役を演じた反町隆史さんが熱く演じることで、最初からエンジン全開って感じがして、原作とは違った魅力が出てくるのではないかと期待できます。
経営コンサルタント多岐川優も谷原章介さんが演じることで、かなり軽い感じの怪しい人物のように描かれていて、原作を読んで多岐川優に感情移入したところのある私としては、大いに違和感を感じてしまいました(笑)。でもまぁ、エンタテイメントとしてはこちらのほうが面白いかな…とも思いますね。
大内正登の娘・美穂を演じる松岡茉優さんが好演です。この大内美穂も小説の中のイメージとは大きくかけ離れてはいるのですが、エンタテイメントとしてはこれもありです。
それにしても、村の頑固な老農家の人達を演じる平泉成さんや寺田農さんといったベテラン俳優さん達がハマり役です。さすがにベテラン俳優さんで、見事に頑固なベテラン農家のオッサン連中を演じています。私も愛媛県の「坂の上のクラウドコンソーシアム」の取り組みを通して、何人もの年配の農業従事者の方々とも交流があるのですが、そういう方々の中に混じらせてもまったく違和感を感じさせないくらいの演技です。
このNHK総合テレビの土曜ドラマ『限界集落株式会社』は全5回。初回は登場人物の紹介と、物語の背景の紹介が主体でしたが、小説も途中から急にギアチェンジをして一気に物語の展開が加速して面白くなったように、ドラマのほうも同じようにこれからますます面白くなる、そんな予感がしています。
原作の小説も読むと元気になる小説でしたが、ドラマのほうもきっと観ると間違いなく元気になれるドラマではないかと期待できそうです。
なお、初回を見逃された方、NHK総合テレビで2月7日(土)午前0時10分(すなわち、金曜の深夜)から再放送があるようですよ(^^)d
なんと、私がこの『おちゃめ日記』の場で昨年(2014年)6月11日に皆様にご紹介した推薦図書、『限界集落株式会社』(黒野伸一著、小学舘)がドラマ化され、この日からNHK総合テレビの土曜夜9時からの枠の『土曜ドラマ』で放映されるとのこと。
おぉっ!(@_@) このところあまりテレビを観る機会がなく、その日、新聞のテレビ欄を読むまでまったく知らなかったので、それはそれは驚きました。と同時に、私が推薦図書に挙げた本が原作となってTVドラマ化された…というのは、実に嬉しかったですね。なぁ~んか、私まで認められたような気分になってきます(^-^)v うんうん、そうでしょそうでしょ。原作となる黒野伸一さんの小説は現在の日本の農業が抱えている問題を細部にわたってよく捉え、非常によく書けていますし、とにかく面白かったですからねぇ~(^^)d
おちゃめ日記2014年6月11日:『限界集落株式会社』
NHK番宣ページ:土曜ドラマ『限界集落株式会社』
31日(土)は朝から夜9時が来るのを、今か今か…と待ちました。
で、その初回ですが、私は正直ちょっと面食らいましたね。原作となった小説のほうは経営コンサルタントの多岐川優(ドラマでは谷原章介さんが演じています)が主人公で書かれているのですが、TVドラマのほうでは村の零細農家である大内正登(演・反町隆史さん)と美穂(演・松岡茉優さん)父娘が主役になっていましたから。
消滅の危機を迎える関東地方の山間部にある限界集落“止村”を舞台に、農業で起死回生の地域興しに挑む村人らの姿を描く…という大きな物語の主題や筋は変えていないようですが、主人公を変えて、大内父娘、それも父親の大内正登の目線で描くという手法のようです。なるほどぉ~、そう来ましたか…。確かに大内正登は主人公に準じるくらいの重要な登場人物には違いないし、物語の中では“現場”で一番の大活躍をする登場人物、しかもいわゆる“負け組”ばかりが集まった登場人物を代表するような魅力的な(ワケありの)登場人物ではあるのですが…。
小説のほうはバリバリのやり手の経営コンサルタント多岐川優が主人公で、彼にとってのそれまでの常識(一般企業における経営再建の手法)が農業の世界ではそのままの形では通用しないことの戸惑いと葛藤から、農業という産業の特殊性をうまく描いていたのですが(そこが私が農業分野への参入を考える上で大いに参考になりました)、大内父娘を主人公に持ってくることで、果たしてそのあたりはうまくいくのかな…という疑問は残ります。
反町隆史さんが演じる大内正登は、小説の中では無口で生真面目な上、不器用で自己表現の苦手な男として描かれていて、どちらかと言うと過去をいつまでも引きずる地味で控え目なタイプの登場人物でした。それゆえ、様々な出来事に振り回されてしまうのですが、それが経営コンサルタント多岐川優に関わっていく中で自信を持ちはじめ、徐々に輝いていくことになるのですが、その役をあのドラマ『GTO』で熱血教師役を演じた反町隆史さんが熱く演じることで、最初からエンジン全開って感じがして、原作とは違った魅力が出てくるのではないかと期待できます。
経営コンサルタント多岐川優も谷原章介さんが演じることで、かなり軽い感じの怪しい人物のように描かれていて、原作を読んで多岐川優に感情移入したところのある私としては、大いに違和感を感じてしまいました(笑)。でもまぁ、エンタテイメントとしてはこちらのほうが面白いかな…とも思いますね。
大内正登の娘・美穂を演じる松岡茉優さんが好演です。この大内美穂も小説の中のイメージとは大きくかけ離れてはいるのですが、エンタテイメントとしてはこれもありです。
それにしても、村の頑固な老農家の人達を演じる平泉成さんや寺田農さんといったベテラン俳優さん達がハマり役です。さすがにベテラン俳優さんで、見事に頑固なベテラン農家のオッサン連中を演じています。私も愛媛県の「坂の上のクラウドコンソーシアム」の取り組みを通して、何人もの年配の農業従事者の方々とも交流があるのですが、そういう方々の中に混じらせてもまったく違和感を感じさせないくらいの演技です。
このNHK総合テレビの土曜ドラマ『限界集落株式会社』は全5回。初回は登場人物の紹介と、物語の背景の紹介が主体でしたが、小説も途中から急にギアチェンジをして一気に物語の展開が加速して面白くなったように、ドラマのほうも同じようにこれからますます面白くなる、そんな予感がしています。
原作の小説も読むと元気になる小説でしたが、ドラマのほうもきっと観ると間違いなく元気になれるドラマではないかと期待できそうです。
なお、初回を見逃された方、NHK総合テレビで2月7日(土)午前0時10分(すなわち、金曜の深夜)から再放送があるようですよ(^^)d
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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