2015/04/27
たま駅長
「たま駅長」ってご存知ですか?
「たま駅長」とは、和歌山県紀の川市にある和歌山電鐵貴志川線の終着駅・貴志駅において駅長を勤めている♀の三毛猫チャンのことです。2007年1月5日に和歌山電鐵より駅長として“正式な辞令”を交付されたことで話題を呼びました。
一社員で入社して、入社1年で課長職である「スーパー駅長」に昇格、そして3年目の2010年1月3日には執行役員に昇格しました。僅か3年での役員就任は和歌山電鐡が所属する両備グループ50社の出世レースの中でも、もちろんトップランナーです。執行役員の報酬は、本人がこれ以上食べるとますますメタボになると辞退したので、就任のご褒美は、1億円の「たまステーション」(貴志駅の建て替え)だったそうです。
翌2011年1月5日、駅長就任4周年記念式典において、和歌山県の仁坂知事より「和歌山県観光招き大明神」の称号が贈られました。同時に海外の客招きのために「国際客招き担当役」も発令されました。同年1月6日には「たま」は常務執行役員に昇進。これは社長・専務に次ぐ和歌山電鐡のナンバー3に当たります。
翌2013年1月5日、駅長就任6周年記念式典において、和歌山電鐵鉄ナンバー2の「社長代理ウルトラ駅長」に出世しています。この「ウルトラ駅長」とは、和歌山電鐵の全ての駅長を統括する役職のことで、今後は貴志駅の駅長業務のみならず、後進の育成に励んでもらいたいという社命が含まれているのだとか。
2012年1月5日、駅長就任5周年記念式典において、新たに後輩三毛猫「ニタマ」に対して「貴志駅長代行 兼 伊太祈曽駅長」に任命する辞令が交付されました。2013年1月5日の「たま」の「ウルトラ駅長」昇進に伴い、「ニタマ」が「スーパー駅長」の地位を引き継いで昇進しています。ちなみに、「たま社長代理ウルトラ駅長」の主な業務は「客招き」、報酬は年俸としてキャットフード1年分。任期はなく、終身雇用だそうです。
和歌山電鐵HP 代表者メッセージ
和歌山電鐵の公式ホームページの会社概要の役員の欄にも、ちゃんと「社長代理 ウルトラ駅長たま」って載っています。
和歌山電鐵HP 会社概要
「たま」は元々は貴志駅の売店「小山商店」の飼い猫で、出産1か月ほど前から売店に住み着くようになった野良猫の「ミーコ」が「たま」を生み、その後で♂の後輩猫の「ちび」が拾われ、そのまま3匹とも売店前に置かれた猫小屋を中心に飼われるようになったものです。2003年、貴志川線を運営していた南海電鉄が赤字解消が困難なことを理由に路線廃止を表明した後、岡山県を中心に公共交通事業を行っている両備グループが経営を引き継ぐこととなり、同グループの岡山電気軌道の完全子会社として「和歌山電鐵」が設立されました。
同じ時期、「たま」達の猫小屋が置かれていた場所が経営移管に伴って南海電鉄の社有地から紀の川市の公有地となったため、立ち退きを迫られて、扱いに困った飼い主が2006年4月1日に和歌山電鐵の開業記念式典を終えた直後の小嶋光信社長(両備グループ代表)に「猫たちを駅の中に住まわせてもらえないか」と相談したのが「たま駅長」誕生の運命の一瞬。この時、「たまちゃんと目があった瞬間、ピカッとたまちゃんの駅長姿が頭に閃きました」…と「たま」に一目惚れで惚れ込んだ小嶋社長の発案によって、それ以前から駅の利用者に親しまれていた「たま」達を駅長等に任命することになったということのようです。これは和歌山電鐵移管後に合理化のために貴志駅を無人駅化したことも背景にありますが、猫に駅長を嘱託したという例は日本の鉄道では初めてのことです。
ちなみに、「たま」と同居していた♂猫の「ちび」と、「たま」の母親猫「ミーコ」も、「たま」に引き続いて、共に助役に就任しています。なお、「ミーコ」は2006年7月にお亡くなりになっています。合掌………。
そして「たま」は執行役員、常務執行役員を経て、瞬く間に和歌山電鉄ナンバー2の「社長代理ウルトラ駅長」に就任。猫が役員になるって日本の会社では初めてのことではないでしょうか。「たま駅長」就任の話題は多数のテレビニュースや新聞でも取り上げられたので、ご存知の方も多いかと思います。同時期にインターネット上で注目を集めた「ねこ鍋」など話題となる猫が多かったこともあって、テレビ番組や雑誌などで「猫」特集が組まれることも度々あったので、いっぱい露出していましたからね。
「たま駅長」効果は相当なもので、「たま駅長」目当ての乗客が日本各地から和歌山電鐵に乗車して貴志駅を訪れるようにもなったそうです。当駅の乗降客数は「たま駅長」就任までは1日あたり約700人程度だったのが、就任直後の2007年1月には一気に約17%増加するなど、「たま駅長効果」は具体的数値となっても現れているようです。
関西大学大学院の宮本勝浩教授の試算によると、2007年1月の就任以来の1年間で、「たま駅長」による和歌山県への観光客増加などによる経済波及効果が11億円に達したそうです。まさに「招き猫」です。
この“業績”により、2007年春の開業1周年記念式典にて和歌山電鐵株式会社から「スーパー駅長賞」が、また2007年12月には親会社である両備グループの「トップランナー賞客招き部門」が「たま駅長」に贈られています。ちなみにトップランナー賞のご褒美は猫じゃらしのおもちゃ、年末手当はカニカマのスライスだったそうです。さらには貴志川線の知名度と乗客数・売上を向上させたことから、「たま」は就任1周年の2008年1月5日をもって駅長から「スーパー駅長」(課長職相当)に昇進!。
2008年10月28日には、和歌山県の魅力を全国に発信した功績により、仁坂吉伸県知事から「和歌山県勲功爵(わかやま で ナイト)」の称号を贈られました。チッチャイ特別誂えの駅長の帽子を被った「たま駅長」の姿は可愛いくて、猫好きにはたまらない魅力があったのですが、もっと凄いのは、猫を駅長にしちゃうという発想そのもの。参りましたぁ~!って感じがします。その発想をした小嶋光信社長の着眼は実に素晴らしいものがあります。これを核に一気に経営再建を果たしちゃったわけですから。
そして、「たま駅長」が就任8周年を迎えた今年1月4日、駅長就任以来の素晴らしい活躍を記念して「たま駅長基金」を創設することになったという報道発表が和歌山電鐵の小嶋社長よりあり、「たま駅長」が「たま駅長基金」の総裁に就任したのだそうです。たいへんな出世です。
和歌山電鐵HP 代表者メッセージ
私はこの小嶋社長に大いに興味を持ちましたので、ちょこっと調べてみました。小嶋光信社長は1945年のお生まれですので現在70歳。岡山県を代用する企業グループである両備グループ代表でもあります。
両備グループは1910年(明治43年)に設立された軽便鉄道である西大寺鉄道を源流とし、その後、社名を変更して両備バス。その両備バスを核とした運輸・観光事業を中心に、情報部門・生活関連部門を含めた事業を展開している企業グループです。ちなみに、軽便鉄道(両備バス西大寺鉄道線)は1962年(昭和37年)に廃止されたのですが、全国で唯一、廃止時に黒字状態での軽便鉄道廃止でした。
最近は「たま駅長」で一躍有名になった和歌山電鐵だけでなく、広島県福山市を中心として広島県東部のバス運送事業を手広く展開していた中国バス株式会社の再生等も手掛け、53社のグループの殆どの企業が黒字経営。小嶋光信社長は最近では『地方公共交通の再生請負人』とも呼ばれているようです。
2005年からは三重県の津市と愛知県常滑市の中部国際空港を結ぶ津エアポートラインも運航を開始し、2007年には香川県の小豆島と県都高松市を結ぶ国際フェリーの全株式を取得し完全子会社化。岡山市をベースとした岡山県南部を主な営業エリアとした1軽便鉄道会社(バス会社)から、事業エリアを拡大していっているようです。
2011年、両備ホールディングスと岡山県内のグループ会社の社長の座を後身に譲り、両備ホールディング会長兼代表経営責任者となられています(岡山県外のグループ会社の社長は引き続き小嶋社長が兼務なさっておられます)。
両備グループのホームページを見ると、両備グループの経営理念は『忠恕(ちゅうじょ)』。これは先代のグループ創業者が大切にしていた言葉だそうで、“真心からの思いやり”と言う意味の言葉なんだそうです。そしてこれを、「社会への思いやり」、「お客様への思いやり」、「社員への思いやり」と3つに展開したものが、両備グループの経営方針になっています。
両備グループHP
地域経済の衰退とモータリゼーションの浸透、そして規制緩和で完全に破壊された感のある地方公共交通の再生を、この経営方針に基づく「公有民営型」というスキームで手掛けているのが特徴です。和歌山電鐵の再生も、もちろんこの一環によるものです。
その両備グループのホームページの代表メッセージの「平成27年年頭の辞」で、小嶋光信社長は今年の経営方針として「右手に忠恕、左手に算盤 ~ムリ・ムダ・ムラを無くそう!~」を掲げられています。
両備グループHP 小島代表メッセージ
この小嶋光信社長の「平成27年年頭の辞」、弊社ハレックスにもズバリ当てはまる言葉だと私は思っています。なるほどぉ~、この小嶋光信社長なら、猫を駅長にしちゃうという発想が湧くのも分かるような気がします。
小嶋光信社長、今、私が是非お会いしてみたい方のお一人です。
【追記】
それにしても動画で観ると、「たま駅長」って実に愛嬌のある猫チャンです。よく鳴く(喋る)し、おとなしく、なにより人懐っこい。人見知りもしないようで、「たま駅長」目当てに知らない人が大勢の人が訪れてきても、まったく動じる様子を見せません。駅長の帽子を無理やり被らされても平気のようですし。これなら人に危害を加えることもまずなさそうです。まさに駅長猫に適任。
我が家も「ピッケ」という名前の猫を飼っています。「ピッケ」はミックス(雑種)の拾われてきた猫で、もう15歳のお婆ちゃん猫なのですが、いまだにスタイルも顔もよく、近所で評判の美猫です。ですが、幾分性格がキツく、人見知りも激しく、愛嬌がイマイチなので、残念ながら駅長には不向きです(笑)。時々、そして突然繰り出される目にもとまらぬ超高速猫パンチの餌食に、私は何度なったことか……(^^;
写真はカーテンレールにのって我が家の内部を見回り(?)しているところです。15歳の老猫にも関わらず、身の動きが驚くほど軽く、高いところが大好きです。
「たま駅長」に限らず、このところ、リクルートの宿・ホテル予約サイト「じゃらん」のテレビCMに出ている猫の「にゃらんクン」が、今は私の大のお気に入りです。
じゃらんHP
最近、猫が流行りのようで、猫好きにとっては嬉しい限りです。
【追記2】
ゴールデンウィーク(GW)に突入するので、『おちゃめ日記』もしばらく休載します。
次の更新はGW明けの5月11日(月)を予定しています(^^)d
それでは、ゴールデンウィークをお楽しみください(^-^)v
「たま駅長」とは、和歌山県紀の川市にある和歌山電鐵貴志川線の終着駅・貴志駅において駅長を勤めている♀の三毛猫チャンのことです。2007年1月5日に和歌山電鐵より駅長として“正式な辞令”を交付されたことで話題を呼びました。
一社員で入社して、入社1年で課長職である「スーパー駅長」に昇格、そして3年目の2010年1月3日には執行役員に昇格しました。僅か3年での役員就任は和歌山電鐡が所属する両備グループ50社の出世レースの中でも、もちろんトップランナーです。執行役員の報酬は、本人がこれ以上食べるとますますメタボになると辞退したので、就任のご褒美は、1億円の「たまステーション」(貴志駅の建て替え)だったそうです。
翌2011年1月5日、駅長就任4周年記念式典において、和歌山県の仁坂知事より「和歌山県観光招き大明神」の称号が贈られました。同時に海外の客招きのために「国際客招き担当役」も発令されました。同年1月6日には「たま」は常務執行役員に昇進。これは社長・専務に次ぐ和歌山電鐡のナンバー3に当たります。
翌2013年1月5日、駅長就任6周年記念式典において、和歌山電鐵鉄ナンバー2の「社長代理ウルトラ駅長」に出世しています。この「ウルトラ駅長」とは、和歌山電鐵の全ての駅長を統括する役職のことで、今後は貴志駅の駅長業務のみならず、後進の育成に励んでもらいたいという社命が含まれているのだとか。
2012年1月5日、駅長就任5周年記念式典において、新たに後輩三毛猫「ニタマ」に対して「貴志駅長代行 兼 伊太祈曽駅長」に任命する辞令が交付されました。2013年1月5日の「たま」の「ウルトラ駅長」昇進に伴い、「ニタマ」が「スーパー駅長」の地位を引き継いで昇進しています。ちなみに、「たま社長代理ウルトラ駅長」の主な業務は「客招き」、報酬は年俸としてキャットフード1年分。任期はなく、終身雇用だそうです。
和歌山電鐵HP 代表者メッセージ
和歌山電鐵の公式ホームページの会社概要の役員の欄にも、ちゃんと「社長代理 ウルトラ駅長たま」って載っています。
和歌山電鐵HP 会社概要
「たま」は元々は貴志駅の売店「小山商店」の飼い猫で、出産1か月ほど前から売店に住み着くようになった野良猫の「ミーコ」が「たま」を生み、その後で♂の後輩猫の「ちび」が拾われ、そのまま3匹とも売店前に置かれた猫小屋を中心に飼われるようになったものです。2003年、貴志川線を運営していた南海電鉄が赤字解消が困難なことを理由に路線廃止を表明した後、岡山県を中心に公共交通事業を行っている両備グループが経営を引き継ぐこととなり、同グループの岡山電気軌道の完全子会社として「和歌山電鐵」が設立されました。
同じ時期、「たま」達の猫小屋が置かれていた場所が経営移管に伴って南海電鉄の社有地から紀の川市の公有地となったため、立ち退きを迫られて、扱いに困った飼い主が2006年4月1日に和歌山電鐵の開業記念式典を終えた直後の小嶋光信社長(両備グループ代表)に「猫たちを駅の中に住まわせてもらえないか」と相談したのが「たま駅長」誕生の運命の一瞬。この時、「たまちゃんと目があった瞬間、ピカッとたまちゃんの駅長姿が頭に閃きました」…と「たま」に一目惚れで惚れ込んだ小嶋社長の発案によって、それ以前から駅の利用者に親しまれていた「たま」達を駅長等に任命することになったということのようです。これは和歌山電鐵移管後に合理化のために貴志駅を無人駅化したことも背景にありますが、猫に駅長を嘱託したという例は日本の鉄道では初めてのことです。
ちなみに、「たま」と同居していた♂猫の「ちび」と、「たま」の母親猫「ミーコ」も、「たま」に引き続いて、共に助役に就任しています。なお、「ミーコ」は2006年7月にお亡くなりになっています。合掌………。
そして「たま」は執行役員、常務執行役員を経て、瞬く間に和歌山電鉄ナンバー2の「社長代理ウルトラ駅長」に就任。猫が役員になるって日本の会社では初めてのことではないでしょうか。「たま駅長」就任の話題は多数のテレビニュースや新聞でも取り上げられたので、ご存知の方も多いかと思います。同時期にインターネット上で注目を集めた「ねこ鍋」など話題となる猫が多かったこともあって、テレビ番組や雑誌などで「猫」特集が組まれることも度々あったので、いっぱい露出していましたからね。
「たま駅長」効果は相当なもので、「たま駅長」目当ての乗客が日本各地から和歌山電鐵に乗車して貴志駅を訪れるようにもなったそうです。当駅の乗降客数は「たま駅長」就任までは1日あたり約700人程度だったのが、就任直後の2007年1月には一気に約17%増加するなど、「たま駅長効果」は具体的数値となっても現れているようです。
関西大学大学院の宮本勝浩教授の試算によると、2007年1月の就任以来の1年間で、「たま駅長」による和歌山県への観光客増加などによる経済波及効果が11億円に達したそうです。まさに「招き猫」です。
この“業績”により、2007年春の開業1周年記念式典にて和歌山電鐵株式会社から「スーパー駅長賞」が、また2007年12月には親会社である両備グループの「トップランナー賞客招き部門」が「たま駅長」に贈られています。ちなみにトップランナー賞のご褒美は猫じゃらしのおもちゃ、年末手当はカニカマのスライスだったそうです。さらには貴志川線の知名度と乗客数・売上を向上させたことから、「たま」は就任1周年の2008年1月5日をもって駅長から「スーパー駅長」(課長職相当)に昇進!。
2008年10月28日には、和歌山県の魅力を全国に発信した功績により、仁坂吉伸県知事から「和歌山県勲功爵(わかやま で ナイト)」の称号を贈られました。チッチャイ特別誂えの駅長の帽子を被った「たま駅長」の姿は可愛いくて、猫好きにはたまらない魅力があったのですが、もっと凄いのは、猫を駅長にしちゃうという発想そのもの。参りましたぁ~!って感じがします。その発想をした小嶋光信社長の着眼は実に素晴らしいものがあります。これを核に一気に経営再建を果たしちゃったわけですから。
そして、「たま駅長」が就任8周年を迎えた今年1月4日、駅長就任以来の素晴らしい活躍を記念して「たま駅長基金」を創設することになったという報道発表が和歌山電鐵の小嶋社長よりあり、「たま駅長」が「たま駅長基金」の総裁に就任したのだそうです。たいへんな出世です。
和歌山電鐵HP 代表者メッセージ
私はこの小嶋社長に大いに興味を持ちましたので、ちょこっと調べてみました。小嶋光信社長は1945年のお生まれですので現在70歳。岡山県を代用する企業グループである両備グループ代表でもあります。
両備グループは1910年(明治43年)に設立された軽便鉄道である西大寺鉄道を源流とし、その後、社名を変更して両備バス。その両備バスを核とした運輸・観光事業を中心に、情報部門・生活関連部門を含めた事業を展開している企業グループです。ちなみに、軽便鉄道(両備バス西大寺鉄道線)は1962年(昭和37年)に廃止されたのですが、全国で唯一、廃止時に黒字状態での軽便鉄道廃止でした。
最近は「たま駅長」で一躍有名になった和歌山電鐵だけでなく、広島県福山市を中心として広島県東部のバス運送事業を手広く展開していた中国バス株式会社の再生等も手掛け、53社のグループの殆どの企業が黒字経営。小嶋光信社長は最近では『地方公共交通の再生請負人』とも呼ばれているようです。
2005年からは三重県の津市と愛知県常滑市の中部国際空港を結ぶ津エアポートラインも運航を開始し、2007年には香川県の小豆島と県都高松市を結ぶ国際フェリーの全株式を取得し完全子会社化。岡山市をベースとした岡山県南部を主な営業エリアとした1軽便鉄道会社(バス会社)から、事業エリアを拡大していっているようです。
2011年、両備ホールディングスと岡山県内のグループ会社の社長の座を後身に譲り、両備ホールディング会長兼代表経営責任者となられています(岡山県外のグループ会社の社長は引き続き小嶋社長が兼務なさっておられます)。
両備グループのホームページを見ると、両備グループの経営理念は『忠恕(ちゅうじょ)』。これは先代のグループ創業者が大切にしていた言葉だそうで、“真心からの思いやり”と言う意味の言葉なんだそうです。そしてこれを、「社会への思いやり」、「お客様への思いやり」、「社員への思いやり」と3つに展開したものが、両備グループの経営方針になっています。
両備グループHP
地域経済の衰退とモータリゼーションの浸透、そして規制緩和で完全に破壊された感のある地方公共交通の再生を、この経営方針に基づく「公有民営型」というスキームで手掛けているのが特徴です。和歌山電鐵の再生も、もちろんこの一環によるものです。
その両備グループのホームページの代表メッセージの「平成27年年頭の辞」で、小嶋光信社長は今年の経営方針として「右手に忠恕、左手に算盤 ~ムリ・ムダ・ムラを無くそう!~」を掲げられています。
両備グループHP 小島代表メッセージ
この小嶋光信社長の「平成27年年頭の辞」、弊社ハレックスにもズバリ当てはまる言葉だと私は思っています。なるほどぉ~、この小嶋光信社長なら、猫を駅長にしちゃうという発想が湧くのも分かるような気がします。
小嶋光信社長、今、私が是非お会いしてみたい方のお一人です。
【追記】
それにしても動画で観ると、「たま駅長」って実に愛嬌のある猫チャンです。よく鳴く(喋る)し、おとなしく、なにより人懐っこい。人見知りもしないようで、「たま駅長」目当てに知らない人が大勢の人が訪れてきても、まったく動じる様子を見せません。駅長の帽子を無理やり被らされても平気のようですし。これなら人に危害を加えることもまずなさそうです。まさに駅長猫に適任。
我が家も「ピッケ」という名前の猫を飼っています。「ピッケ」はミックス(雑種)の拾われてきた猫で、もう15歳のお婆ちゃん猫なのですが、いまだにスタイルも顔もよく、近所で評判の美猫です。ですが、幾分性格がキツく、人見知りも激しく、愛嬌がイマイチなので、残念ながら駅長には不向きです(笑)。時々、そして突然繰り出される目にもとまらぬ超高速猫パンチの餌食に、私は何度なったことか……(^^;
写真はカーテンレールにのって我が家の内部を見回り(?)しているところです。15歳の老猫にも関わらず、身の動きが驚くほど軽く、高いところが大好きです。
「たま駅長」に限らず、このところ、リクルートの宿・ホテル予約サイト「じゃらん」のテレビCMに出ている猫の「にゃらんクン」が、今は私の大のお気に入りです。
じゃらんHP
最近、猫が流行りのようで、猫好きにとっては嬉しい限りです。
【追記2】
ゴールデンウィーク(GW)に突入するので、『おちゃめ日記』もしばらく休載します。
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執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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