今年もまた同じ光景が見られる日となりました。

弊社ハレックスの本社のある東京・五反田界隈を流れる目黒川の河岸の桜(ソメイヨシノ)も見事に咲き誇っています。今朝は通勤電車の車内にも明らかに社会人1年生と思われるピッカピカのスーツに身を包んだ(まだ着慣れていない)どこかの会社の新入社員さんの一団が乗り込んでいました。見事に咲き誇る桜とピッカピカの社会人1年生の集団…、この光景を目にすると、「あぁ～、また今年も今日から新しい事業年度が始まるんだな…」ということを実感しちゃいます。

今日、4月1日は、官公庁をはじめ、日本の多くの会社で新しい事業年度(会計年度)が始まる区切りの日です。言ってみれば、ビジネス上のお正月のようなものです。

前の年度である2015年度(平成27年度)は昨日3月31日まででお仕舞い。日付が替わって今日4月1日からは新しい2016年度(平成28年度)が始まりました。会計年度が替わるということで、昨年度1年をかけて必死の思いで積み上げてきた事業成果は無情にもゼロクリア。今日から、また新たな事業成果の積み上げが始まります。

弊社ハレックスの昨年度(2015年度)は、気象予報士派遣事業をはじめとした従来からの既存事業が大きく売上を落としたものの、弊社独自の気象予報サービス『HalexDream!』を核としたソリューション提供ビジネスが引き続きビジネス規模を拡大し、ありがたいことに、速報値ではありますが、昨年度(2015年度)もなんとか黒字で事業年度を着地することができました。ご支持、ご支援いただいたお客様の皆さま方には、心より御礼申し上げます。加えて、私が自慢とする明るく元気で前向きな社員達の頑張りにも、ありがとう…と感謝するところが大きいです。

昨年度は、私が7年前に弊社ハレックスの専任の代表取締役社長になって以来、『メタモルフォーゼ(生物学でいうところの“変態”“変身”)』のスローガンのもとに取り組んできた事業内容の大変革の『最終章の“最初の年度”』と位置付けた1年でした。

昨年度、新たに受注させていただいたり、お引き合いをいただいたお客様案件を分析してみると、従来のようなただ単に気象情報を提供するだけのビジネスから、一歩踏み込んで、その気象情報を活用して、お客様が抱えるそれぞれの問題や課題を解決させようというソリューション型のビジネスへの転換がこれまで以上に進展してきているように思えます。映像鮮明化装置『ALTER ONE』のような新たな商品の販売も始め、特殊な装置ではありますが、受注実績も幾つか出てきました。さらに、新たなサービスのヒントになりそうな案件も幾つかあります。

この1年を振り返り、弊社が取り組んでいる事業内容の大変革が、社内のみならず、市場のお客様の間にも徐々に浸透してきたのではないか…と、『メタモルフォーゼ最終章の“最初の年度”』と位置付けた年度の成果としてはまずまずの手応えを感じているところです。

それと同時に、様々な問題や課題も表面化してきた1年でもありました。しかし、この問題も課題も弊社のメタモルフォーゼが前へ進んでいるからこそ表面化してきた問題であり課題であると、私は前向きに捉えています。新年度2016年度は、この表面化してきた問題や課題に真っ正面から向き合い、現在感じている確かな手応えを具体的な事業として確実なものにしていく1年にしていきたい…と、『メタモルフォーゼ最終章の2年目』を迎えるにあたり、気持ちを新たにしているところです。

今年度(2016年度)の施策の最大の目玉として、弊社独自開発の最新の情報通信&情報処理技術(ICT)を活用した新しいタイプの『気象情報センター』を立ち上げます。これにより、従来のサービスにコンサルタント機能を追加するといった拡充を図るとともに、新たな気象予報士の活躍の場を創出し、これにより防災や農業といった様々な社会のニーズにお応えしていきたい…と考えています。

ビジネスの主力の『HalexDream!』に関しては、具体的なお客様のソリューション案件を幾つも取り組まさせていただいている中で、徐々に商品としての機能アップや商品ラインナップの拡充が図られ、今年度も、さらなる飛躍が十分に期待できるようになってきています。

今年度は「○○だったらハレックスが一番！」と皆様から迷わず言っていただけるような事業領域の確立に努め、皆様からのご期待にお応えできる信頼感のある会社へとさらに成長していきたいと考えています。そのための社内体制の再編と強化も行い、準備も整ってきています。

まだまだ厳しい経営環境にあることに変わりはありませんが、社員・経営陣一丸となって市場の皆様のご期待にお応えできるように邁進していく覚悟でおりますので、引き続き今年度2016年度も、よろしく、よろしく、お願い申し上げますm(__)m