2016/05/11
国産ステルス実証機X2が初飛行
4月22日にエンジニアの胸をワクワクさせる次のような報道が流れていました。
国産ステルス実証機 X2が初飛行 無事着陸
防衛省が開発を進める国産のステルス実証機、X2が、22日午前、愛知県の県営名古屋空港から航空自衛隊岐阜基地まで初飛行を行いました。
X2は、防衛省が、ステルス機の技術的な課題を検証するため7年前から、394億円をかけて開発を進めてきました。これまで地上での走行試験を繰り返してきましたが、初飛行のため、22日午前8時50分頃、愛知県の県営名古屋空港を離陸しました。
X2は、機体もエンジンも国内メーカーが手がける国産機で、翼や胴体の形を工夫して電波の反射を抑え、レーダーに探知されにくいよう設計されているほか、エンジンからの噴射の向きを変えることで、より機動的な飛行を可能にする新たな技術が採用されています。
離陸したX2は、ほかの自衛隊機とともに、岐阜県などの山間部上空にある自衛隊の訓練空域を飛行し、上空では、高度を上げたり下げたりしている様子が見られました。そして、およそ20分後の午前9時10分過ぎに、県営名古屋空港から15kmあまり離れた航空自衛隊岐阜基地に着陸しました。自衛隊向けの国産機の初飛行は、平成22年のC2輸送機以来6年ぶりです。また、戦闘機の開発を目的とした小型ジェット機の初飛行は、平成7年のF2戦闘機以来21年ぶりです。
ステルス機を巡っては、アメリカがF22戦闘機を実戦配備しているほか、ロシアや中国が、次世代の戦闘機として開発に力を入れています。
(NHKニュース&スポーツ 4月22日 11:23)
古来より科学技術は人類の生活をよりよくするために絶えず向上が続けられ、発展をしてきました。そしてその一部の技術は軍事目的に利用され、また反対に当初は軍事目的に特化して開発されてきた技術もあります。しかしあらゆる科学技術には軍用と民用の二面性があり、これまでの人類の歴史を振り返ってみても、科学技術と軍事はその関係性が極めて密接であるということができます。例えば、現在、皆さんが極々ふつうに日常的に使っているインターネット、これもアメリカ軍が軍事目的に開発した通信技術ですし、クルマを運転するにあたって必需品のようになったGPS、これもアメリカ軍が軍事目的に開発した技術でした。
今回私が取り上げたこの話題も、人によって最新の軍事技術(兵器開発)に日本も乗り出したのかよ‥‥と抵抗感を抱かれる方もいらっしゃると思います。しかし、高速で空を飛び国家を守るための軍事行動に供せられる戦闘機はその国の科学技術を高度に結集しなければ開発できないものでありますし、その中でも敵国になり得る国よりも優れた戦闘機を開発するためには、新たな科学技術の開発というものも必要になってくるものでもあります。そして、それら科学技術はいずれ民用にも転用されるものであり、最新のステルス戦闘機の開発は単に抑止力と言う国家安全保障の側面だけでなく、我が国の経済発展にも欠くべからざるものである…と私はエンジニアとして考えています。特に今回初飛行を行ったX2はステルス戦闘機開発にあたっての技術的な課題を検証するための実証機であり、単に科学技術の向上を目的とした機体です。実際にそこで得られた成果をもとにして国産のステルス戦闘機を開発するかどうかは別の次元の話であり、エンジニアの私としては、単純に技術立国・日本の科学技術の発展の側面から、今回の国産ステルス実証機X2の初飛行成功を大いに喜んでいます。
ステルス戦闘機は、次世代技術としてレーダーに探知されないよう翼や胴体、それにエンジンの空気取り入れ口などの形を工夫した機体を持つジェット戦闘機のことで、アメリカ軍が1980年代、F117戦闘機として世界で初めて実戦配備しました。レーダーに探知されずに高速で飛行することができる隠密性の高さから、戦術面と戦略面の両面で優れ、特に戦略面からすると、どこから飛んで来るかわからないステルス戦闘機を保有することは抑止力の向上に繋がります。アメリカ軍は、その後、ステルス爆撃機B2に続き、2005年にステルス戦闘機F22を実戦配備しました。このF22は高いステルス性に加え、エンジンからの噴射の向きを変えることでより機動的な飛行を可能にしていることを特徴にしています。
次世代の技術とされるステルス機の開発には、ロシアや中国など各国も力を入れていて、このうち中国は2014年、高いステルス性があるとされる新しい戦闘機「殲31」を初めて一般に公開しています。一方で、機体の形状や最先端の素材の導入など、ステルス機の開発には、技術的に高いハードルがあると指摘されています。
こうした中、日本の防衛省でも7年前から国産のステルス戦闘機の開発を進めてきました。今回初飛行を成功させたX2はステルス戦闘機を開発するために克服する必要のある技術的な課題を検証するための実証機で、機体は主に三菱重工業、エンジンは主に大手機械メーカーのIHIと、ともに国内メーカーが手がけています。全長およそ14メートル、翼の端から端までがおよそ9メートルと、現在ブルーインパルスで使用されている国産ジェット練習機T4とほぼ同じ大きさです。アメリカ軍のステルス戦闘機F22と同様、機体の形を工夫して電波の反射を抑え、レーダーに探知されにくいよう設計されているほか、エンジンからの噴射の向きを変えることでより機動的な飛行を可能にする新たな技術が採用されています。
三菱重工業製の戦闘機の機体と言えば、どうしても大東亜戦争期における日本海軍の名戦闘機、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)を思い出してしまいます。ゼロ戦は1,000馬力にも満たない弱い出力のエンジンしか保有していなかった当時の日本海軍が、広い太平洋を戦場として戦争を遂行することを目的として開発した艦上戦闘機です。この開発目的を達成するために、堀越二郎技師を主設計者とする三菱重工業のエンジニア達はギリギリまで空気抵抗を極力減らす優れた空力設計に加えて機体の軽量化に骨身を削る努力を行い、当時、世界最大の航続距離を誇る優れた機体を作り出しました。その航続距離は当時の世界各国の一流と呼ばれる戦闘機の2~3倍、増槽と呼ばれる落下式の燃料タンクを取り付ければ5倍もあるという非常に優れた性能を誇っていました。加えて、空戦フラップという画期的な技術の開発により、軽快な運動性能を失うことがなく、あわせて軽い機体に関わらず主翼に20mm機関砲2つと機首に7.7mm機銃2丁という強力な武装を持っていたため、開戦当初は広い戦場で目覚ましい成果を上げることができました。この時、ゼロ戦に導入された沈頭鋲をはじめとした当時の最新技術は、今や当たり前の技術として自動車や鉄道車両といったものの製造に広く用いられていて、我が国の経済発展を下から支える基盤技術の1つになっています。
加えて、エンジンの製造が航空機製造の分野においてライバルとも言えるIHI(石川島播磨重工業)が担当‥‥というあたりもゼロ戦とよく似ています。ゼロ戦は機体こそ三菱重工業で設計されたものですが、搭載されるエンジンは航空機製造の分野では強いライバル関係にあった中島飛行機製のエンジンを使っていました。このように良いものはどこのものであっても取り入れるというリスペクトに基づく柔軟な発想と、メーカー同士の「ライバル意識を超越した技術者間の連携」がこの傑作機を生み出したとも言えます。ちなみに、中島飛行機は一式陸上戦闘機・隼という日本陸軍向けの傑作機を作り出していますが、そこには反対に三菱重工業がゼロ戦で開発した技術が幾つも組み込まれていました。中島飛行機は、いまの富士重工業です。
この相手をリスペクトすることをベースとするメーカー同士の「ライバル意識を超越した技術者間の連携」、これは武士道にも通じるところがあり、日本の科学技術はこれにより発展してきたようなところがありました。このことを思い起こして貰った今回の国産ステルス実証機X2の初飛行成功でした。その意味で、X2は“現代のゼロ戦”と言うことができようかと思います。
その一方で、次のような残念な報道も流れていました。
「ひとみ」運用断念JAXAが正式に発表
先月(3月)から通信が途絶えている日本の天体観測衛星「ひとみ」で、2つの太陽電池パネルがいずれも衛星本体から分離しているとみられることが分かりました。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は復旧の見込みはないと判断し、「ひとみ」の運用を断念することを正式に発表しました。
ブラックホールなど宇宙の謎に迫ろうと、およそ310億円をかけて開発され、ことし2月に打ち上げられた日本の天体観測衛星「ひとみ」は先月(3月)26日に通信が途絶え、制御を失って回転するとともに、一部は分解したことが分かっています。この問題で、JAXAは28日午後3時から記者会見を開き、これまでの解析の結果、2つの太陽電池パネルがいずれも衛星本体から分離しているとみられることが分かったことを明らかにしました。
そのうえでJAXAは、太陽電池パネルがなければ「ひとみ」の電力は回復しないことから復旧の見込みはないと判断し、「ひとみ」の運用を断念することを正式に発表しました。また、JAXAは、太陽電池パネルが分離しているとみられる理由について、「ひとみ」がプログラムのミスなどで異常な回転を始めてしまい、その遠心力で切り離されたと考えられると説明しました。
日本の人工衛星や探査機が運用断念に追い込まれるのは、エンジンの噴射に失敗し、火星を回る軌道に入ることができなかった13年前の火星探査機「のぞみ」以来です。日本の人工衛星や探査機では、その後も小惑星探査機「はやぶさ」や、金星探査機「あかつき」でトラブルが相次いでいて、JAXAの開発体制にどのような問題があるのか厳しく問われることになります。 (NHKニュース&スポーツ 4月28日 15:02)
この天体観測衛星「ひとみ」に関しては、私もこの『おちゃめ日記』で打ち上げ成功を大いに喜ぶ文章を掲載させていただいていただけに、残念でなりません。
天体観測衛星「ひとみ」打ち上げ成功
今は原因の究明に全力をあげ、是非とも次回に活かしていただきたいと願っています。頑張れ、JAXA!o(^▽^)o
国産ステルス実証機 X2が初飛行 無事着陸
防衛省が開発を進める国産のステルス実証機、X2が、22日午前、愛知県の県営名古屋空港から航空自衛隊岐阜基地まで初飛行を行いました。
X2は、防衛省が、ステルス機の技術的な課題を検証するため7年前から、394億円をかけて開発を進めてきました。これまで地上での走行試験を繰り返してきましたが、初飛行のため、22日午前8時50分頃、愛知県の県営名古屋空港を離陸しました。
X2は、機体もエンジンも国内メーカーが手がける国産機で、翼や胴体の形を工夫して電波の反射を抑え、レーダーに探知されにくいよう設計されているほか、エンジンからの噴射の向きを変えることで、より機動的な飛行を可能にする新たな技術が採用されています。
離陸したX2は、ほかの自衛隊機とともに、岐阜県などの山間部上空にある自衛隊の訓練空域を飛行し、上空では、高度を上げたり下げたりしている様子が見られました。そして、およそ20分後の午前9時10分過ぎに、県営名古屋空港から15kmあまり離れた航空自衛隊岐阜基地に着陸しました。自衛隊向けの国産機の初飛行は、平成22年のC2輸送機以来6年ぶりです。また、戦闘機の開発を目的とした小型ジェット機の初飛行は、平成7年のF2戦闘機以来21年ぶりです。
ステルス機を巡っては、アメリカがF22戦闘機を実戦配備しているほか、ロシアや中国が、次世代の戦闘機として開発に力を入れています。
(NHKニュース&スポーツ 4月22日 11:23)
古来より科学技術は人類の生活をよりよくするために絶えず向上が続けられ、発展をしてきました。そしてその一部の技術は軍事目的に利用され、また反対に当初は軍事目的に特化して開発されてきた技術もあります。しかしあらゆる科学技術には軍用と民用の二面性があり、これまでの人類の歴史を振り返ってみても、科学技術と軍事はその関係性が極めて密接であるということができます。例えば、現在、皆さんが極々ふつうに日常的に使っているインターネット、これもアメリカ軍が軍事目的に開発した通信技術ですし、クルマを運転するにあたって必需品のようになったGPS、これもアメリカ軍が軍事目的に開発した技術でした。
今回私が取り上げたこの話題も、人によって最新の軍事技術(兵器開発)に日本も乗り出したのかよ‥‥と抵抗感を抱かれる方もいらっしゃると思います。しかし、高速で空を飛び国家を守るための軍事行動に供せられる戦闘機はその国の科学技術を高度に結集しなければ開発できないものでありますし、その中でも敵国になり得る国よりも優れた戦闘機を開発するためには、新たな科学技術の開発というものも必要になってくるものでもあります。そして、それら科学技術はいずれ民用にも転用されるものであり、最新のステルス戦闘機の開発は単に抑止力と言う国家安全保障の側面だけでなく、我が国の経済発展にも欠くべからざるものである…と私はエンジニアとして考えています。特に今回初飛行を行ったX2はステルス戦闘機開発にあたっての技術的な課題を検証するための実証機であり、単に科学技術の向上を目的とした機体です。実際にそこで得られた成果をもとにして国産のステルス戦闘機を開発するかどうかは別の次元の話であり、エンジニアの私としては、単純に技術立国・日本の科学技術の発展の側面から、今回の国産ステルス実証機X2の初飛行成功を大いに喜んでいます。
ステルス戦闘機は、次世代技術としてレーダーに探知されないよう翼や胴体、それにエンジンの空気取り入れ口などの形を工夫した機体を持つジェット戦闘機のことで、アメリカ軍が1980年代、F117戦闘機として世界で初めて実戦配備しました。レーダーに探知されずに高速で飛行することができる隠密性の高さから、戦術面と戦略面の両面で優れ、特に戦略面からすると、どこから飛んで来るかわからないステルス戦闘機を保有することは抑止力の向上に繋がります。アメリカ軍は、その後、ステルス爆撃機B2に続き、2005年にステルス戦闘機F22を実戦配備しました。このF22は高いステルス性に加え、エンジンからの噴射の向きを変えることでより機動的な飛行を可能にしていることを特徴にしています。
次世代の技術とされるステルス機の開発には、ロシアや中国など各国も力を入れていて、このうち中国は2014年、高いステルス性があるとされる新しい戦闘機「殲31」を初めて一般に公開しています。一方で、機体の形状や最先端の素材の導入など、ステルス機の開発には、技術的に高いハードルがあると指摘されています。
こうした中、日本の防衛省でも7年前から国産のステルス戦闘機の開発を進めてきました。今回初飛行を成功させたX2はステルス戦闘機を開発するために克服する必要のある技術的な課題を検証するための実証機で、機体は主に三菱重工業、エンジンは主に大手機械メーカーのIHIと、ともに国内メーカーが手がけています。全長およそ14メートル、翼の端から端までがおよそ9メートルと、現在ブルーインパルスで使用されている国産ジェット練習機T4とほぼ同じ大きさです。アメリカ軍のステルス戦闘機F22と同様、機体の形を工夫して電波の反射を抑え、レーダーに探知されにくいよう設計されているほか、エンジンからの噴射の向きを変えることでより機動的な飛行を可能にする新たな技術が採用されています。
三菱重工業製の戦闘機の機体と言えば、どうしても大東亜戦争期における日本海軍の名戦闘機、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)を思い出してしまいます。ゼロ戦は1,000馬力にも満たない弱い出力のエンジンしか保有していなかった当時の日本海軍が、広い太平洋を戦場として戦争を遂行することを目的として開発した艦上戦闘機です。この開発目的を達成するために、堀越二郎技師を主設計者とする三菱重工業のエンジニア達はギリギリまで空気抵抗を極力減らす優れた空力設計に加えて機体の軽量化に骨身を削る努力を行い、当時、世界最大の航続距離を誇る優れた機体を作り出しました。その航続距離は当時の世界各国の一流と呼ばれる戦闘機の2~3倍、増槽と呼ばれる落下式の燃料タンクを取り付ければ5倍もあるという非常に優れた性能を誇っていました。加えて、空戦フラップという画期的な技術の開発により、軽快な運動性能を失うことがなく、あわせて軽い機体に関わらず主翼に20mm機関砲2つと機首に7.7mm機銃2丁という強力な武装を持っていたため、開戦当初は広い戦場で目覚ましい成果を上げることができました。この時、ゼロ戦に導入された沈頭鋲をはじめとした当時の最新技術は、今や当たり前の技術として自動車や鉄道車両といったものの製造に広く用いられていて、我が国の経済発展を下から支える基盤技術の1つになっています。
加えて、エンジンの製造が航空機製造の分野においてライバルとも言えるIHI(石川島播磨重工業)が担当‥‥というあたりもゼロ戦とよく似ています。ゼロ戦は機体こそ三菱重工業で設計されたものですが、搭載されるエンジンは航空機製造の分野では強いライバル関係にあった中島飛行機製のエンジンを使っていました。このように良いものはどこのものであっても取り入れるというリスペクトに基づく柔軟な発想と、メーカー同士の「ライバル意識を超越した技術者間の連携」がこの傑作機を生み出したとも言えます。ちなみに、中島飛行機は一式陸上戦闘機・隼という日本陸軍向けの傑作機を作り出していますが、そこには反対に三菱重工業がゼロ戦で開発した技術が幾つも組み込まれていました。中島飛行機は、いまの富士重工業です。
この相手をリスペクトすることをベースとするメーカー同士の「ライバル意識を超越した技術者間の連携」、これは武士道にも通じるところがあり、日本の科学技術はこれにより発展してきたようなところがありました。このことを思い起こして貰った今回の国産ステルス実証機X2の初飛行成功でした。その意味で、X2は“現代のゼロ戦”と言うことができようかと思います。
その一方で、次のような残念な報道も流れていました。
「ひとみ」運用断念JAXAが正式に発表
先月(3月)から通信が途絶えている日本の天体観測衛星「ひとみ」で、2つの太陽電池パネルがいずれも衛星本体から分離しているとみられることが分かりました。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は復旧の見込みはないと判断し、「ひとみ」の運用を断念することを正式に発表しました。
ブラックホールなど宇宙の謎に迫ろうと、およそ310億円をかけて開発され、ことし2月に打ち上げられた日本の天体観測衛星「ひとみ」は先月(3月)26日に通信が途絶え、制御を失って回転するとともに、一部は分解したことが分かっています。この問題で、JAXAは28日午後3時から記者会見を開き、これまでの解析の結果、2つの太陽電池パネルがいずれも衛星本体から分離しているとみられることが分かったことを明らかにしました。
そのうえでJAXAは、太陽電池パネルがなければ「ひとみ」の電力は回復しないことから復旧の見込みはないと判断し、「ひとみ」の運用を断念することを正式に発表しました。また、JAXAは、太陽電池パネルが分離しているとみられる理由について、「ひとみ」がプログラムのミスなどで異常な回転を始めてしまい、その遠心力で切り離されたと考えられると説明しました。
日本の人工衛星や探査機が運用断念に追い込まれるのは、エンジンの噴射に失敗し、火星を回る軌道に入ることができなかった13年前の火星探査機「のぞみ」以来です。日本の人工衛星や探査機では、その後も小惑星探査機「はやぶさ」や、金星探査機「あかつき」でトラブルが相次いでいて、JAXAの開発体制にどのような問題があるのか厳しく問われることになります。 (NHKニュース&スポーツ 4月28日 15:02)
この天体観測衛星「ひとみ」に関しては、私もこの『おちゃめ日記』で打ち上げ成功を大いに喜ぶ文章を掲載させていただいていただけに、残念でなりません。
天体観測衛星「ひとみ」打ち上げ成功
今は原因の究明に全力をあげ、是非とも次回に活かしていただきたいと願っています。頑張れ、JAXA!o(^▽^)o
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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