2016/09/09

ANA機内誌『翼の王国』

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ビジネスキャリア終了後は日本中を旅して紀行作家の真似事でもしてみたいと夢見ている私は、出張等で飛行機に乗る際、機内で読む各エアラインの機内誌を秘かな楽しみにしています。先日、大分に出張してきたのですが、今回の大分出張では往復ANAの便を利用しました(私は過去にANAさんともJALさんとも仕事でお付き合いをさせていただいたので、ほぼ両社均等に乗るように意識して利用しています)。そのANAの機内誌『翼の王国』の8月号はまさに私のために編集していただいたのではないか‥‥と思えるほど私のツボにはまる内容が満載でしたので、ここで紹介させていただきます。

まず、【北の便り】で取り上げられたのは、「花咲く島 夏の礼文島」。利尻島と礼文島は昨年の夏に社員達や妻と一緒に訪れました。その時の様子は昨年の9月に弊社ハレックスのオフィシャルブログ『おちゃめ日記』に載せていますので、是非読んでみてください。“最北限の島”は実に素晴らしいところでした。日本とは思えない美しい島の景色が脳裏に鮮明に蘇ってきます。この時期、ウニがメチャメチャ美味しいんですよね。礼文の昆布も最高です。我が家は料理の出汁取りには昨年礼文で買ってきた昆布を今も使っています。

北のカナリアたちに逢いに最北限の島へ(その8)

次に、【京都の流儀】で取り上げられたのは、「夏は貴船」と題して、京都貴船の川床料理。川床料理は夏の京都の風物詩で、先日、高校時代のクラスメイト達と一緒に行った「大人のお泊まり遠足2016 in 京都祇園祭」での京都鴨川(五条)の川床料理を思い出します。川床の上に提げられた提灯が灯る夜は、昼間とは雰囲気がまるで違って、なんとも言えない情緒を醸し出していました。楽しかったぁ〜。

大人のお泊まり遠足2016 in 京都祇園祭(その5)

【ニッポン新風景】で取り上げられたのは、埼玉県さいたま市の我が家の近所にある「さいたまスーパーアリーナ」。ドローンで撮影されたと思われる空撮写真が素敵でした。自宅最寄りのJR与野本町駅までの道から見えるのでほぼ毎日のように見ているさいたまスーパーアリーナですが、上から見ると、まるで映画スターウォーズに出てくるミレニアム・ファルコン号のようです。そう言えば、ANAさんはこのところ機体にスターウォーズを描いた飛行機を何機か運航されていますよね。まだ乗ったことはありませんが‥‥。

ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム

【Tastes of Japan】で取り上げられたのは、「鹿児島県 うなぎ」。鹿児島県志布志市出身の妻の実家は養鰻場を経営していて、ウナギの養殖をやっていました。鹿児島県はウナギの養殖生産量日本一を誇るのですが、その鹿児島県の中でも志布志のある大隅半島は特にウナギの養殖が盛んなところなのです。桜島や霧島の火山灰が降り積もった土壌を通り過ぎたミネラル豊富な地下水が、ウナギの養殖に適しているのだそうです。義父も義母も既に亡くなって随分と長い時間が経過し、養鰻場も13個あった養殖池のうち近所の田圃への用水池として1つを残して埋め立ててしまいましたが、まだ結婚したてで若かった頃、帰省した折に見た養殖池の中でウジャウジャ絡まるように動いていたウナギの姿は今でも鮮明に思い出します。そうそう、機内で放映されていたビデオ番組「SKY EYE〜空からのメッセージ〜」で取り上げられたのも鹿児島県でした。ビデオの中からも「かごんまに、おじゃったもんせぇ〜!(鹿児島に来てくださぁ〜い!)」と呼ばれてしまいましたので、また行かねば‥‥って思っちゃいました。

ん!? “みやざき犬”?

【おべんとうの時間】で取り上げられたのは、気象予報士の榎本昇平さん。榎本さんは茨城県日立市の職員さんで、日立市天気相談所に勤務されています。会社(所属)は違えど気象に関わる人がこのように取り上げられるってのは実に嬉しいものです。みんな仲間ですから。

『ななしの気象隊』…気象予報士の劇団「お天気しるべ」公演

【秋田県の特集】で「マドンナのもとに連れて行って!」と題して取り上げられたのは、秋田内陸縦貫鉄道、通称「秋田美人ライン」道中記。鉄道マニアとしては堪らない記事です。JR五能線には乗ったのですが、東北地方には“乗り鉄”には魅力的な鉄道路線が幾つもあって、その中でも秋田内陸縦貫鉄道はいつか乗りに行きたいと思っている鉄道路線の1つなので、一気に読んでしまいました。行きたいなぁ〜。いつ行こう‥‥。

憧れの五能線(その11)…ついに五能線

そしてそして極めつきは【日本の夏・富山】の特集で取り上げられた「北アルプス 山小屋奇譚」。4年前の2012年、TBS系列で日曜劇場『サマーレスキュー ~天空の診療所~』というドラマが放映されたのですが、このドラマ、基本的に実話に基づいたものなのです。その実話の主人公というのが、実は私の中学・高校時代の同級生(うち高校の3年間は同じクラス)、香川大学医学部付属病院外科部長の臼杵尚志君なのです。高校の時の同じクラスの仲間達とこのところ毎年行っている『大人の修学旅行』にも“ウスキ”の愛称で登場します。その「サマーレスキュー」Dr.臼杵が毎年夏に登っている「山の診療所」のある三俣山荘からほど近い雲ノ平山荘が特集記事で取り上げられていました。三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、黒部五郎岳‥‥、Dr.臼杵から名前を聞いた山々の名前が記事の中に登場してきます。今年の夏もDr.臼杵はこの素晴らしい景色の中にデッカいリュックサックを背負って登って行ったのでしょうか? 万が一のことがあってはいけないと社長在任中は登山を禁止されている私ですが、退任したら北アルプスにある三俣山荘診療所にDr.臼杵を訪ねていくという約束をしています。それまでに身体を鍛えておかねば‥‥。

サマーレスキュー~天空の診療所 ~(その1)

さらにさらに、機内オーディオサービスの【オールナイトニッポンClassics】のゲストトークは元ザ・タイガースも瞳みのるさん(ピー)でした。私はグループサウンズ(GS)全盛期のすぐ後の世代なのですが、ジュリーこと沢田研二さんをボーカルにしたザ・タイガースの人気は凄まじいものがあったのはよく覚えています。瞳みのるさんはドラム担当で、沢田研二さんに次ぐ人気を誇っていました。ザ・タイガース解散以後は芸能界と一切の縁を切り、慶應義塾高校の教諭として中国語・漢文を担当し、漢文・中国語関連の参考書を出版したことでも知られています。2010年に33年間勤務した慶應義塾高校を退職し、2011年、沢田研二ライブに参加するという形でザ・タイガースを再結成。40年ぶりにミュージシャンとしての活動を本格的に再開しました。現在は北京に移り住み、北京と東京をベースにして創作活動を始めています。懐かしい話がいっぱい聴けました。瞳みのるさんは第2、第3のキャリアも謳歌されていらっしゃいます。私もまだまだ頑張ろう!と、元気を貰った感じです。ザ・ベンチャーズも頑張っていらっしゃいますし、元かぐや姫・風の伊勢正三さん、太田裕美さん、元ガロの大野真澄さんの3人によるユニット“なごみーず”の皆さんも頑張っていらっしゃいます。私も約40年ぶりに下手な音楽を再開してみようかな‥‥。取り敢えず、納戸の奥にしまってあるギターに弦でも張ってみようかな‥‥。

ザ・ベンチャーズ Japan Tour 2015(その1)
なごみーず
男の隠れ家(その2)

ちなみに、今や俳優で渋い役者ぶりを発揮している岸部一徳さんも、ザ・タイガースのベース担当でした。

私も中学高校時代は随分とラジオの深夜放送のお世話になりました。“ながら族”と言って、ラジオの深夜放送を聴きながら勉強する毎日で、勉強するためにラジオを聴くのか、ラジオを聴くために勉強するのか‥‥って感じでした。勉強するかどうかはともかくとして、ラジオの深夜放送を聴いておかないと翌日の友達との会話についていけないって感じで、私と同じ世代の人はほとんどがラジオの深夜放送のお世話になったのではないでしょうか。もちろん私もこのオールナイトニッポンを聴いていました。オールナイトニッポンは、東京のニッポン放送をキー局として日本全国でローカル放送局を結んで放送されているラジオの深夜放送で、昭和42年(1967年)の番組開始以来、今日に至るまで全国的な人気を誇り、深夜放送の代名詞的存在となっています。放送時間は月曜日~土曜日25:00 – 29:00(翌日未明1:00 – 5:00)。現在、ANAの機内オーディオサービスの【オールナイトニッポンClassics】のパーソナリティを務める斉藤安弘さんは火曜日の担当パーソナリティでした。(私はたいてい午前3時まで聴いていました。平日の睡眠時間はだいたい4時間。よく病気にならなかったものです。)

番組は各パーソナリティ宛にリスナーから届く聴きたい楽曲のリクエストやお便りのハガキをパーソナリティが読み上げながら進行されるというのが基本で、私も御多分に洩れず、リクエストハガキをセッセセッセと書いてポストに投函したものです。ですが、毎日2万枚以上ものリクエストハガキが届くといわれていた中で、取り上げられることは全くの皆無で、仕方なく私はターゲットをローカル放送局に切り替え、地元愛媛県の南海放送ラジオで毎週土曜日の午後に放送されていた「ミュージックマラソン」という番組に「丸亀の濡れ落ち葉」というペンネームで投稿を繰り返すようになりました。この作戦は成功し、すぐにその番組の常連となり、2度ほどスタジオに招かれて番組に出演させていただいたこともあります。私のミョウチクリンな(中途半端な)文才はその頃に養われたものかもしれません。ちなみに、その番組で最初に採用されたリクエスト曲は、確か千葉紘子さんが歌った「折鶴」でした。

このように、私にとっては、もうこれでもかっ!って感じの内容でした。ANAさん、やってくれます。あっという間に大分空港に着いちゃいました。


【追記】
ANAの機内誌『翼の王国』には【郵便飛行】という利用者投稿欄があります。乗客の皆さんから寄せられた旅の思い出やエピソード、貴重な体験談などが載せられているのですが、ここを読むのも私の楽しみの1つです。昨年の2月にはJALの機内誌『SKYWARD』の利用者投稿欄【青空へのレター】に「父の米寿と孫娘の初フライト」と題した私の寄稿が載りました。

JALの機内誌『SKYWARD』に…

将来、紀行作家の真似事でもしてみたいと夢見ている私としては、その登竜門(?)として、次はANAの機内誌『翼の王国』の利用者投稿欄【郵便飛行】にも投稿を載せたいところなのですが、仕事の出張での飛行機利用がほとんどなので、なかなかこれは!と思えるような題材に行き当たりません。いつかは‥‥!