2016/10/19
ノーベル文学賞にボブ・ディランさん
10月上旬はノーベル賞受賞者が相次いで発表される時期なのですが、今年の受賞者の中で最も驚かせてくれたのがノーベル文学賞! なんとアメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディラン(Bob Dylan)さんが選ばれました。
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『ノーベル文学賞にボブ・ディラン氏』
スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は、日本時間の13日午後8時すぎ、今年のノーベル文学賞の受賞者にアメリカの歌の伝統に新たな詩的表現を生み出したとして、アメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディラン氏を選んだと発表しました。ボブ・ディラン氏は、1941年アメリカ中西部のミネソタ州で生まれ、今年で75歳です。1962年にレコードデビューし、代表作の1つ、「風に吹かれて」は黒人に対する人種差別の解消を目指した公民権運動やベトナム戦争を背景に当時の体制に反対する歌として若者を中心に人気を集めました。ディランさんは50年に及ぶ長い音楽生活でアメリカの音楽界で最も権威があるとされるグラミー賞や、アカデミー賞など数々の賞を受賞しています。また、2008年には「素晴らしい詩の力で音楽界とアメリカ文化に大きな影響を与えた」として優れた音楽や文学、報道などに贈られるピューリッツァー賞の特別賞を受賞していました。ノーベル賞の選考委員会は「ディラン氏が現代音楽に与えた影響は大きく彼は”第2の文学”の中心的な存在だ」と評価しています。また、「彼は偉大な作詞家だ。素晴らしい見本であり、とても独創的だ。伝統的な英語の表現をデビューから54年間、体現し続け、今なお、新たな個性を生み出し続けている」と述べました。
【「風に吹かれて」当時の米を象徴】
ボブ・ディラン氏の音楽は音楽性とともに歌詞が高い評価を受けてきました。1962年にレコードデビューし、「風に吹かれて」や「ライク・ア・ローリング・ストーン」などは公民権運動やベトナム戦争で揺れた当時のアメリカを象徴する歌として知られています。このうち「風に吹かれて」は、人生について問いかける歌詞が繰り返されたあと、最後に「その答えは風に吹かれている」と締めくくられていて、社会への不満や矛盾を感じる多くの若者たちの心をとらえました。
また「戦争の親玉」は、自分は安全な場所に身を置きながら多くの若者を戦場に送り込む立場の人を激しい言葉で非難した歌で、ディランさんの強いメッセージが歌詞に表わされています。「時代は変わる」は、既成の概念や旧体制への不信感を巧みな表現で綴ったもので、シンガーソングライターとしてのボブ・ディラン氏の評価を高く押し上げたと言われています。
【音楽と言葉は日本にも影響】
ボブ・ディランさんの音楽と言葉は、日本の文化にも大きな影響を与えてきました。ボブ・ディランさんは、デビューからまもない1960年代に、「プロテストソング」と呼ばれる、反戦や社会への反抗を歌う反体制的なフォークソングで人気を集めました。アメリカの公民権運動の時代に多くの人々の間で歌われた「風に吹かれて」などの歌は、学生運動が盛んな当時の日本にも届き、若者の思いを代弁する歌として大きな支持を集めました。現代社会の人間の心情を巧みな言葉で綴るディランさんの音楽は、吉田拓郎さんや井上陽水さんなど日本のミュージシャンにも大きな影響を与えています。また、ディランさんは今年の公演を含めこれまでに8回、来日ツアーを行っていて、そのたびにデビュー当時とは異なる音楽性を見せ、日本のファンに新たな刺激を与え続けています。
(NHKニュース&スポーツ 10月13日 20:03)
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ボブ・ディランさんと言えば、弊社ハレックスが“ビッグデータの可視化”から“状態の可視化”をキーワードに現場気象予報士による予報品質の確保を目的に開発したオンラインリアルタイム気象ビッグデータ可視化ツール『Weatherview2』の開発途中の段階での開発コードネームが、まさにその『ボブ・ディラン』でした。『Weatherview2』で目指したのは気象ビッグデータを活用した“(気象)状態の可視化”。
“気象”とは、“大気”の“象(形)”と書きます。ボブ・ディランさんの代表曲の1つ『Blowin’ in the wind(邦題:風に吹かれて)』という楽曲の最後の歌詞、「The answer, my friend, is blowin’ in the wind. (友よ、答えは吹いている風の中にある)」がまさにこの“気象”の意味を的確に表していると思い、その『ボブ・ディラン』を『Weatherview2』の開発コードネームに採用したのですが、そのボブ・ディランさんがノーベル文学賞を受賞したと聞いて、私もメチャメチャ嬉しく思っています。
そうでしょう、そうでしょう♪( ´▽`)
答えは風の中にある
答えは風の中にある(続編)
“ビッグデータの可視化”から“状態の可視化”に(その1)
“ビッグデータの可視化”から“状態の可視化”に(その2)
弊社のオンラインリアルタイム気象ビッグデータ可視化ツール『Weatherview』に関しては、次世代の『Weatherview3』に向けて基礎的な技術研究を既に開始しています。その内容に関してはまだまだ企業秘密ですが、そろそろその内容に適した開発コードネームを付けなくてはいけません。どんなのにしようかなぁ〜(๑・̑◡・̑๑)
いずれにしても、『Weatherview3』でも、これまで世界中でありそうでなかったものを実現するつもりでいますので、ハレックス社の今後に大いにご期待ください。
ちなみに、ボブ・ディランさんのノーベル文学賞受賞に関しては、次のような報道も流れています。
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『ディランさん 受賞後初ライブで文学賞を語らず』
今年のノーベル文学賞の受賞者に選ばれたアメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディランさんが、受賞決定後、初めてとなるライブをアメリカ・ラスベガスで行い、多くのファンが訪れましたが、会場では本人からのコメントは一切ありませんでした。
(NHKニュース&スポーツ 10月14日 16:55)
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また、同じく14日にはスウェーデン・アカデミーの関係者は、ボブ・ディランさんへの受賞発表から丸1日が経過した時点で、ディランさん本人と直接連絡が取れていないと語ったという報道も流れていました。(AFP=時事 10月14日21時10分)
同関係者によると、代理人やコンサートツアーの担当者には連絡がついたものの、肝心のボブ・ディランさん本人とは直接話ができていないのだとか。そういう中、受賞決定後初めてとなるライブコンサートでもご本人の口からのノーベル文学賞受賞に関するコメントはいっさいなかったそうです。こりゃあ間違いなく確信犯ですね。ボブ・ディランさんはノーベル賞という権威そのものを認めたくないのかもしれません。まさに『ロックンロール』です。
ストックホルムで12月10日に開催されるノーベル賞授賞式では、受賞者がスピーチを行うのが慣例になっているのですが、スウェーデン・アカデミーはボブ・ディランさんが授賞式に出席するかどうか把握できていないのだそうです。私としては、カントリーミュージックの定番であるジーンズ姿でギターを抱えてノーベル文学賞授賞式の壇上に登場し、権威を否定するようなメッセージ性の高い楽曲をスピーチ代わりに披露して、大歓声の中を颯爽と壇上から去っていく……なぁ〜んてシーンを期待しているのですが、果たしてどうなるのでしょうか。
【追記】
今年のノーベル賞では医学・生理学賞の受賞者に、細胞が不要になったたんぱく質などを分解する「オートファジー」と呼ばれる仕組みを解明した東京工業大学の大隅良典栄誉教授(71歳)が選ばれました。日本人のノーベル賞受賞は3年連続、アメリカ国籍を取得した人を含めて25人目で、医学・生理学賞の受賞は昨年の大村智・北里大学特別栄誉教授に続き4人目の栄誉です。これもメチャメチャ嬉しいニュースですね。
米国の調査会社トムソン・ロイター社が9月21日に発表した学術論文の引用数などから予想したノーベル賞受賞候補者24人の中にこの大隅良典・東京工業大学栄誉教授の名前はあがっておらず、日本からは生理学・医学賞に京都大学の本庶佑名誉教授、化学賞に崇城大学の前田浩特任教授と国立がん研究センターの松村保広分野長の3名のお名前が挙がっていたのですが、この3名の方々はまた来年以降の受賞ということなのでしょう。それほど基礎科学の分野での日本のレベルが高いってことで、理系の人間としては誇らしく思えてきます。
イグ・ノーベル賞2016
また、ノーベル文学賞でこのところ毎年のように受賞候補者に名前があがる村上春樹さんは、残念ながら今年も受賞を逃してしまいました。村上春樹さんの文学賞受賞も来年以降に期待しましょう。
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『ノーベル文学賞にボブ・ディラン氏』
スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は、日本時間の13日午後8時すぎ、今年のノーベル文学賞の受賞者にアメリカの歌の伝統に新たな詩的表現を生み出したとして、アメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディラン氏を選んだと発表しました。ボブ・ディラン氏は、1941年アメリカ中西部のミネソタ州で生まれ、今年で75歳です。1962年にレコードデビューし、代表作の1つ、「風に吹かれて」は黒人に対する人種差別の解消を目指した公民権運動やベトナム戦争を背景に当時の体制に反対する歌として若者を中心に人気を集めました。ディランさんは50年に及ぶ長い音楽生活でアメリカの音楽界で最も権威があるとされるグラミー賞や、アカデミー賞など数々の賞を受賞しています。また、2008年には「素晴らしい詩の力で音楽界とアメリカ文化に大きな影響を与えた」として優れた音楽や文学、報道などに贈られるピューリッツァー賞の特別賞を受賞していました。ノーベル賞の選考委員会は「ディラン氏が現代音楽に与えた影響は大きく彼は”第2の文学”の中心的な存在だ」と評価しています。また、「彼は偉大な作詞家だ。素晴らしい見本であり、とても独創的だ。伝統的な英語の表現をデビューから54年間、体現し続け、今なお、新たな個性を生み出し続けている」と述べました。
【「風に吹かれて」当時の米を象徴】
ボブ・ディラン氏の音楽は音楽性とともに歌詞が高い評価を受けてきました。1962年にレコードデビューし、「風に吹かれて」や「ライク・ア・ローリング・ストーン」などは公民権運動やベトナム戦争で揺れた当時のアメリカを象徴する歌として知られています。このうち「風に吹かれて」は、人生について問いかける歌詞が繰り返されたあと、最後に「その答えは風に吹かれている」と締めくくられていて、社会への不満や矛盾を感じる多くの若者たちの心をとらえました。
また「戦争の親玉」は、自分は安全な場所に身を置きながら多くの若者を戦場に送り込む立場の人を激しい言葉で非難した歌で、ディランさんの強いメッセージが歌詞に表わされています。「時代は変わる」は、既成の概念や旧体制への不信感を巧みな表現で綴ったもので、シンガーソングライターとしてのボブ・ディラン氏の評価を高く押し上げたと言われています。
【音楽と言葉は日本にも影響】
ボブ・ディランさんの音楽と言葉は、日本の文化にも大きな影響を与えてきました。ボブ・ディランさんは、デビューからまもない1960年代に、「プロテストソング」と呼ばれる、反戦や社会への反抗を歌う反体制的なフォークソングで人気を集めました。アメリカの公民権運動の時代に多くの人々の間で歌われた「風に吹かれて」などの歌は、学生運動が盛んな当時の日本にも届き、若者の思いを代弁する歌として大きな支持を集めました。現代社会の人間の心情を巧みな言葉で綴るディランさんの音楽は、吉田拓郎さんや井上陽水さんなど日本のミュージシャンにも大きな影響を与えています。また、ディランさんは今年の公演を含めこれまでに8回、来日ツアーを行っていて、そのたびにデビュー当時とは異なる音楽性を見せ、日本のファンに新たな刺激を与え続けています。
(NHKニュース&スポーツ 10月13日 20:03)
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ボブ・ディランさんと言えば、弊社ハレックスが“ビッグデータの可視化”から“状態の可視化”をキーワードに現場気象予報士による予報品質の確保を目的に開発したオンラインリアルタイム気象ビッグデータ可視化ツール『Weatherview2』の開発途中の段階での開発コードネームが、まさにその『ボブ・ディラン』でした。『Weatherview2』で目指したのは気象ビッグデータを活用した“(気象)状態の可視化”。
“気象”とは、“大気”の“象(形)”と書きます。ボブ・ディランさんの代表曲の1つ『Blowin’ in the wind(邦題:風に吹かれて)』という楽曲の最後の歌詞、「The answer, my friend, is blowin’ in the wind. (友よ、答えは吹いている風の中にある)」がまさにこの“気象”の意味を的確に表していると思い、その『ボブ・ディラン』を『Weatherview2』の開発コードネームに採用したのですが、そのボブ・ディランさんがノーベル文学賞を受賞したと聞いて、私もメチャメチャ嬉しく思っています。
そうでしょう、そうでしょう♪( ´▽`)
答えは風の中にある
答えは風の中にある(続編)
“ビッグデータの可視化”から“状態の可視化”に(その1)
“ビッグデータの可視化”から“状態の可視化”に(その2)
弊社のオンラインリアルタイム気象ビッグデータ可視化ツール『Weatherview』に関しては、次世代の『Weatherview3』に向けて基礎的な技術研究を既に開始しています。その内容に関してはまだまだ企業秘密ですが、そろそろその内容に適した開発コードネームを付けなくてはいけません。どんなのにしようかなぁ〜(๑・̑◡・̑๑)
いずれにしても、『Weatherview3』でも、これまで世界中でありそうでなかったものを実現するつもりでいますので、ハレックス社の今後に大いにご期待ください。
ちなみに、ボブ・ディランさんのノーベル文学賞受賞に関しては、次のような報道も流れています。
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『ディランさん 受賞後初ライブで文学賞を語らず』
今年のノーベル文学賞の受賞者に選ばれたアメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディランさんが、受賞決定後、初めてとなるライブをアメリカ・ラスベガスで行い、多くのファンが訪れましたが、会場では本人からのコメントは一切ありませんでした。
(NHKニュース&スポーツ 10月14日 16:55)
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また、同じく14日にはスウェーデン・アカデミーの関係者は、ボブ・ディランさんへの受賞発表から丸1日が経過した時点で、ディランさん本人と直接連絡が取れていないと語ったという報道も流れていました。(AFP=時事 10月14日21時10分)
同関係者によると、代理人やコンサートツアーの担当者には連絡がついたものの、肝心のボブ・ディランさん本人とは直接話ができていないのだとか。そういう中、受賞決定後初めてとなるライブコンサートでもご本人の口からのノーベル文学賞受賞に関するコメントはいっさいなかったそうです。こりゃあ間違いなく確信犯ですね。ボブ・ディランさんはノーベル賞という権威そのものを認めたくないのかもしれません。まさに『ロックンロール』です。
ストックホルムで12月10日に開催されるノーベル賞授賞式では、受賞者がスピーチを行うのが慣例になっているのですが、スウェーデン・アカデミーはボブ・ディランさんが授賞式に出席するかどうか把握できていないのだそうです。私としては、カントリーミュージックの定番であるジーンズ姿でギターを抱えてノーベル文学賞授賞式の壇上に登場し、権威を否定するようなメッセージ性の高い楽曲をスピーチ代わりに披露して、大歓声の中を颯爽と壇上から去っていく……なぁ〜んてシーンを期待しているのですが、果たしてどうなるのでしょうか。
【追記】
今年のノーベル賞では医学・生理学賞の受賞者に、細胞が不要になったたんぱく質などを分解する「オートファジー」と呼ばれる仕組みを解明した東京工業大学の大隅良典栄誉教授(71歳)が選ばれました。日本人のノーベル賞受賞は3年連続、アメリカ国籍を取得した人を含めて25人目で、医学・生理学賞の受賞は昨年の大村智・北里大学特別栄誉教授に続き4人目の栄誉です。これもメチャメチャ嬉しいニュースですね。
米国の調査会社トムソン・ロイター社が9月21日に発表した学術論文の引用数などから予想したノーベル賞受賞候補者24人の中にこの大隅良典・東京工業大学栄誉教授の名前はあがっておらず、日本からは生理学・医学賞に京都大学の本庶佑名誉教授、化学賞に崇城大学の前田浩特任教授と国立がん研究センターの松村保広分野長の3名のお名前が挙がっていたのですが、この3名の方々はまた来年以降の受賞ということなのでしょう。それほど基礎科学の分野での日本のレベルが高いってことで、理系の人間としては誇らしく思えてきます。
イグ・ノーベル賞2016
また、ノーベル文学賞でこのところ毎年のように受賞候補者に名前があがる村上春樹さんは、残念ながら今年も受賞を逃してしまいました。村上春樹さんの文学賞受賞も来年以降に期待しましょう。
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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