2017/04/10
銀の匙Silver Spoon第3章(その2)
翌17日(金)、この日は札幌市に移動し、NTTデータ北海道さんと農業関連をはじめとして今後のビジネス展開に関して意見交換をすることになっていました。K部長はNTTデータ北海道の社用車で札幌に戻ったのですが、私は「せっかくだから、“鉄分”の補給を行わせてほしい」と我儘を言わせていただき、帯広から札幌まで列車で移動することにさせていただきました。札幌駅~帯広駅間を函館本線・千歳線・石勝線・根室本線経由で結ぶJR北海道の特急列車にはスーパーおおぞら(札幌駅~釧路駅間)とスーパーとかち(札幌駅~帯広駅間)の2つがあり、私がこの日選択したのは、帯広駅9時57分発のスーパーおおぞら4号。この列車の札幌駅到着は12時26分なので、これなら午後からの打ち合わせに十分間に合います。
帯広駅前には、まだ雪が残っています。駅前に設置された温度計を見ると、この日の朝の気温は3℃。この気温で残った雪も急激に融けていくのではないかと思われます。3月も半ばを過ぎ、道東の地にも春がすぐそこまでやって来ています。
帯広駅のコンコースには幸福駅の駅舎の一部を復元したものが飾られています。国鉄がJRとして民営化される直前の昭和62年(1987年)に全線廃止されるまで、この帯広駅からは十勝平野を南下して広尾郡広尾町の広尾駅に至る国鉄の広尾線が延びていました。その広尾線を一躍全国的に有名にしたのが途中にある愛国駅~幸福駅間の切符。「愛の国から幸福へ」として人気となり、一連の縁起切符ブームの火付け役となりました。
また、帯広駅から分岐する鉄道路線としては、広尾線とは反対に十勝平野を北上して河東郡上士幌町の十勝三股駅までを結んでいた士幌線がありました。この士幌線も、広尾線と同じく国鉄がJRとして民営化される直前の昭和62年(1987年)に全線廃止されました。このため、現在、帯広駅を通る鉄道路線は根室本線だけになっています。
改札口を通り、ホームに上がると、根室本線のローカル列車が停車していました。酷寒の北海道向け仕様のキハ40系ディーゼルカーです。北海道向け仕様なので、普通列車に使われる車両でありながら、車体はデッキ付き。小さ目の1段上昇式の二重窓が特徴です。ベージュの車体に黄緑色の帯というJR北海道のキハ40系標準塗装が渋いです。向かい側のホームに停車中の2両編成の列車の後部には、朱色のオリジナル塗装のキハ40系ディーゼルカーが連結されています。
ローカル線の列車は車両の外壁に掲出されている行先標(サイドボードまたはサインボードの略として“サボ”と呼ばれています)を眺めるのも楽しみの1つです。新得、芽室、釧路…、サボに書かれている駅名を眺めているだけで、旅情に浸れます。
帯広駅、午前9時57分発、釧路駅始発の特急スーパーおおぞら4号がホームに入線してきました。スーパーおおぞらに使用されている車両はJR北海道が誇る振子式のディーゼル特急車両。軽量ステンレス製の車体で、前頭部のみが普通鋼製になっています。これは踏切での事故や、北海道特有である大型野生動物との衝突を考慮したものです。また、見通し向上と車両や大型動物との衝突事故時の運転士保護のため、前面貫通扉付きの高運転台構造としているのも特徴で、酷寒地域を走行するため客用扉には気密性の高いプラグドアを採用しています。さらに、霧の発生日数が多い根室本線を走行するため前照灯は計9灯に増やされ、独特の正面構造をしています。その他、空調装置が屋根上から床下に移されるなど、車体は徹底的な低重心化が行われ、乗り心地を大幅に改善しています。営業最高速度は130km/h、設計最高速度は145km/h。狭軌(軌道幅1,067mm)の気動車としては世界で最も高速走行が可能な高性能列車です。車体の配色は前頭部と客用扉周囲はコバルトブルー、ステンレス地の無塗装部分との境界はライトグリーン、客用扉の窓の周囲は赤。前頭部側面には形式称号と振子機能をイメージした「FURICO 283」のロゴマークが描かれています。日本離れしたデザインで、なかなかカッコいい車両です。
このスーパーおおぞら4号は帯広~札幌間の速達列車で、途中、新得駅、南千歳駅、新札幌駅の3駅にしか停車しません。札幌駅到着は12時26分。これから2時間半の列車旅です。
私が帯広から札幌まで列車で移動したいと言い出した時、NTTデータ北海道のK部長からは「それならば、絶対に指定席を予約しておいたほうがいい」というアドバイスをいただきました。このアドバイスに従って、事前にネットで指定席を予約しておいたのですが、それが正解でした。スーパーおおぞら4号は帯広駅を出発した段階でほぼ満席。指定席をとっていなかったら、帯広から札幌までずっと立って移動することになっちゃったかもしれません。ネットで指定席を予約する場合、座席を指定することができるのですが、私が選んだのは2号車の8Dの座席。すなわち、2号車中央部の札幌に向かって進行方向右の窓側の座席です。これは狩勝峠を意識しての選択です。「日本三大車窓」の一つにも数えられた旧狩勝トンネルルートではないものの、狩勝峠付近から見る雄大な十勝平野の景色を楽しむには、札幌に向かって進行方向右の窓側の座席に限りますからね。これは迷いませんでした。
帯広駅を出発するとしばらく高架線の上を走ります。進行方向右手には十勝岳をはじめとした十勝岳連峰(十勝岳火山群)を含む石狩山地の山々の姿が見えます。
高架区間が終わり、地上区間に入ると、「これよりエゾシカなど野生動物が多数出没する区間を走行いたします。やむを得ず急ブレーキを使用する場合がございますので、ご注意願います」という案内放送が流れました。おぉっ! さすがは北海道!
反対の進行方向左側の車窓には日高山脈の山々が近づいてきます。通路側の座席に座った女性にお断りして、デッキに出て、しばしこの日高山脈の山々の景色を眺めていました。防風林の向こうに見える雪を被った険しい日高山脈の山々。これぞ十勝平野という風景です。
根室本線は全線が単線なので、上りと下りの列車が行き違いする時には特急列車といえども途中の駅で停車して、反対側の列車が到着するのを待ちます。私が乗ったスーパーおおぞら4号の横を振子式のディーゼル特急車両キハ261系を使った札幌駅発帯広駅行きのスーパーとかち1号が通り過ぎていきました。
スーパーおおぞら4号は狩勝峠に向けての長い勾配区間に入ります。しかし、ハイパワーのコマツ製の直列6気筒355馬力ディーゼルエンジンを各車両に2基ずつ搭載したキハ283系ディーゼル特急車両は、その長い勾配をまったく苦にすることもなく、軽やかなエンジン音をたてて登っていきます。
新狩勝トンネルに入る直前の車窓の風景です。「日本三大車窓」の一つにも数えられた旧狩勝トンネルルートほどではないものの、木々の向こう側に雄大な十勝平野の風景が広がっているのが見て取れます。素晴らしい風景です。ただ、残念なことに写真ではそれがうまく撮影できていません。車窓の景色に見とれてしまって、恥ずかしながらシャッターチャンスを逃してしまいました。それくらい素晴らしい光景だったとお考えください。
新狩勝トンネルを抜けると石狩平野に出てきます。地面を雪が覆っているため写真では同じように見えますが、十勝平野とは明らかに異なる風景です。広大な北海道の大地を真っ白な雪が覆い、さらにその上を濃い青色をした空が広がっています。同じ空なのですが、北海道で見る空は首都圏で見る空よりも圧倒的に広く、そして青色が濃く感じられます。これぞまさに北海道のイメージどおり!…って言える風景、ザ・ベンチャーズが作曲して奥村チヨさんが歌った昭和42年(1967年)の大ヒット曲「北国の青い空」そのものです。ちなみに、ザ・ベンチャーズが作曲した原題は「Hokkaido skies」でした。松山千春さんの代表曲の1つである「大空と大地の中で」もそうですが、北海道のイメージと言えば、広大な大地と、大空ですね。そう言えば、私が乗っているこの特急列車の愛称も「スーパーおおぞら」です。
帯広駅を出発して約2時間30分。定刻の12時26分に札幌駅に到着しました。札幌市は国内有数の都市で、市域人口は約196万人。東京23区、横浜市、大阪市、名古屋市に次ぐ国内第5位の規模の大都市です。北海道の政治、経済、産業、教育、文化、芸術等々、多くの分野の中心地であり、鉄道網や高速道路網、航空網などもこの札幌市を中心に整備が進み、現在では北海道の交通や観光の中心地ともなっています。この時間に札幌駅を出発する列車のLED行先案内表示にも、函館駅行きの「スーパー北斗」や旭川駅行きの「特急カムイ」といった文字が並んでいます。
NTTデータ北海道さんの入っているビルは札幌駅南口を出て駅前通りを10分弱歩いた北海道庁の近くにあります。札幌駅前から延びる地下道とも繋がっているのですが、北の都の街の雰囲気を味わいたかったため、敢えて地上の道を選んで歩くことにしました。
開拓使以来の歴史を感じさせる北海道庁旧本庁舎の煉瓦造りの建物です。この北海道庁旧本庁舎は「赤れんが庁舎」の愛称で知られ、現在使われている新庁舎が完成するまで約80年に渡って道政を担いました。この北海道庁旧本庁舎が建てられたのは明治21年(1888年)。アメリカ風ネオ・バロック様式と呼ばれる建築物で、明治時代に作られたひずみのあるガラスや、化粧枠にしまわれた寒さ対策の二重扉など、そこかしこに機能美が感じられる北海道の象徴の1つです。
NTTデータ北海道さんとは北海道における防災や農業分野における今後のビジネス展開について、意見交換をさせていただきました。NTTデータ北海道さんは北海道における防災や農業分野の市場に大きな魅力を感じていて、参入の機会を探っている状況だということでしたので、今回の帯広での講演会を皮切りに、今後ますます弊社との連携を深めていこうという話になりました。
夜は、たまたま中標津から札幌におみえになっていたオーレンス総合経営の高橋社長と札幌支社の方たちも交えての懇親会。ここでも北海道のいろいろな話が聴けて、面白かったです。そして、今後の北海道でのビジネス展開を考えていく上でいろいろと参考になりました。中標津、帯広、そして札幌…、西日本の四国出身の私にとって北海道は昔から“遠くにある憧れの地”という感じのところだったのですが、このところ急速に身近なところになっていっているのを感じます。そして、この先、何度も訪れることになるかもしれないな…という予感がしています(希望も含めて…)。
宿泊したホテルの部屋から見た朝の札幌市の風景です。ビルの屋上や道路脇にはまだ雪が残っています。
18日(土)に埼玉県さいたま市の自宅に帰ったのですが、自宅の玄関脇に作っている家庭菜園では、黄色い菜の花が咲き乱れていました。まだ雪が残る北海道から戻り、この菜の花を見ると、日本列島は南北に細長いことを実感しちゃいます。
帯広駅前には、まだ雪が残っています。駅前に設置された温度計を見ると、この日の朝の気温は3℃。この気温で残った雪も急激に融けていくのではないかと思われます。3月も半ばを過ぎ、道東の地にも春がすぐそこまでやって来ています。
帯広駅のコンコースには幸福駅の駅舎の一部を復元したものが飾られています。国鉄がJRとして民営化される直前の昭和62年(1987年)に全線廃止されるまで、この帯広駅からは十勝平野を南下して広尾郡広尾町の広尾駅に至る国鉄の広尾線が延びていました。その広尾線を一躍全国的に有名にしたのが途中にある愛国駅~幸福駅間の切符。「愛の国から幸福へ」として人気となり、一連の縁起切符ブームの火付け役となりました。
また、帯広駅から分岐する鉄道路線としては、広尾線とは反対に十勝平野を北上して河東郡上士幌町の十勝三股駅までを結んでいた士幌線がありました。この士幌線も、広尾線と同じく国鉄がJRとして民営化される直前の昭和62年(1987年)に全線廃止されました。このため、現在、帯広駅を通る鉄道路線は根室本線だけになっています。
改札口を通り、ホームに上がると、根室本線のローカル列車が停車していました。酷寒の北海道向け仕様のキハ40系ディーゼルカーです。北海道向け仕様なので、普通列車に使われる車両でありながら、車体はデッキ付き。小さ目の1段上昇式の二重窓が特徴です。ベージュの車体に黄緑色の帯というJR北海道のキハ40系標準塗装が渋いです。向かい側のホームに停車中の2両編成の列車の後部には、朱色のオリジナル塗装のキハ40系ディーゼルカーが連結されています。
ローカル線の列車は車両の外壁に掲出されている行先標(サイドボードまたはサインボードの略として“サボ”と呼ばれています)を眺めるのも楽しみの1つです。新得、芽室、釧路…、サボに書かれている駅名を眺めているだけで、旅情に浸れます。
帯広駅、午前9時57分発、釧路駅始発の特急スーパーおおぞら4号がホームに入線してきました。スーパーおおぞらに使用されている車両はJR北海道が誇る振子式のディーゼル特急車両。軽量ステンレス製の車体で、前頭部のみが普通鋼製になっています。これは踏切での事故や、北海道特有である大型野生動物との衝突を考慮したものです。また、見通し向上と車両や大型動物との衝突事故時の運転士保護のため、前面貫通扉付きの高運転台構造としているのも特徴で、酷寒地域を走行するため客用扉には気密性の高いプラグドアを採用しています。さらに、霧の発生日数が多い根室本線を走行するため前照灯は計9灯に増やされ、独特の正面構造をしています。その他、空調装置が屋根上から床下に移されるなど、車体は徹底的な低重心化が行われ、乗り心地を大幅に改善しています。営業最高速度は130km/h、設計最高速度は145km/h。狭軌(軌道幅1,067mm)の気動車としては世界で最も高速走行が可能な高性能列車です。車体の配色は前頭部と客用扉周囲はコバルトブルー、ステンレス地の無塗装部分との境界はライトグリーン、客用扉の窓の周囲は赤。前頭部側面には形式称号と振子機能をイメージした「FURICO 283」のロゴマークが描かれています。日本離れしたデザインで、なかなかカッコいい車両です。
このスーパーおおぞら4号は帯広~札幌間の速達列車で、途中、新得駅、南千歳駅、新札幌駅の3駅にしか停車しません。札幌駅到着は12時26分。これから2時間半の列車旅です。
私が帯広から札幌まで列車で移動したいと言い出した時、NTTデータ北海道のK部長からは「それならば、絶対に指定席を予約しておいたほうがいい」というアドバイスをいただきました。このアドバイスに従って、事前にネットで指定席を予約しておいたのですが、それが正解でした。スーパーおおぞら4号は帯広駅を出発した段階でほぼ満席。指定席をとっていなかったら、帯広から札幌までずっと立って移動することになっちゃったかもしれません。ネットで指定席を予約する場合、座席を指定することができるのですが、私が選んだのは2号車の8Dの座席。すなわち、2号車中央部の札幌に向かって進行方向右の窓側の座席です。これは狩勝峠を意識しての選択です。「日本三大車窓」の一つにも数えられた旧狩勝トンネルルートではないものの、狩勝峠付近から見る雄大な十勝平野の景色を楽しむには、札幌に向かって進行方向右の窓側の座席に限りますからね。これは迷いませんでした。
帯広駅を出発するとしばらく高架線の上を走ります。進行方向右手には十勝岳をはじめとした十勝岳連峰(十勝岳火山群)を含む石狩山地の山々の姿が見えます。
高架区間が終わり、地上区間に入ると、「これよりエゾシカなど野生動物が多数出没する区間を走行いたします。やむを得ず急ブレーキを使用する場合がございますので、ご注意願います」という案内放送が流れました。おぉっ! さすがは北海道!
反対の進行方向左側の車窓には日高山脈の山々が近づいてきます。通路側の座席に座った女性にお断りして、デッキに出て、しばしこの日高山脈の山々の景色を眺めていました。防風林の向こうに見える雪を被った険しい日高山脈の山々。これぞ十勝平野という風景です。
根室本線は全線が単線なので、上りと下りの列車が行き違いする時には特急列車といえども途中の駅で停車して、反対側の列車が到着するのを待ちます。私が乗ったスーパーおおぞら4号の横を振子式のディーゼル特急車両キハ261系を使った札幌駅発帯広駅行きのスーパーとかち1号が通り過ぎていきました。
スーパーおおぞら4号は狩勝峠に向けての長い勾配区間に入ります。しかし、ハイパワーのコマツ製の直列6気筒355馬力ディーゼルエンジンを各車両に2基ずつ搭載したキハ283系ディーゼル特急車両は、その長い勾配をまったく苦にすることもなく、軽やかなエンジン音をたてて登っていきます。
新狩勝トンネルに入る直前の車窓の風景です。「日本三大車窓」の一つにも数えられた旧狩勝トンネルルートほどではないものの、木々の向こう側に雄大な十勝平野の風景が広がっているのが見て取れます。素晴らしい風景です。ただ、残念なことに写真ではそれがうまく撮影できていません。車窓の景色に見とれてしまって、恥ずかしながらシャッターチャンスを逃してしまいました。それくらい素晴らしい光景だったとお考えください。
新狩勝トンネルを抜けると石狩平野に出てきます。地面を雪が覆っているため写真では同じように見えますが、十勝平野とは明らかに異なる風景です。広大な北海道の大地を真っ白な雪が覆い、さらにその上を濃い青色をした空が広がっています。同じ空なのですが、北海道で見る空は首都圏で見る空よりも圧倒的に広く、そして青色が濃く感じられます。これぞまさに北海道のイメージどおり!…って言える風景、ザ・ベンチャーズが作曲して奥村チヨさんが歌った昭和42年(1967年)の大ヒット曲「北国の青い空」そのものです。ちなみに、ザ・ベンチャーズが作曲した原題は「Hokkaido skies」でした。松山千春さんの代表曲の1つである「大空と大地の中で」もそうですが、北海道のイメージと言えば、広大な大地と、大空ですね。そう言えば、私が乗っているこの特急列車の愛称も「スーパーおおぞら」です。
帯広駅を出発して約2時間30分。定刻の12時26分に札幌駅に到着しました。札幌市は国内有数の都市で、市域人口は約196万人。東京23区、横浜市、大阪市、名古屋市に次ぐ国内第5位の規模の大都市です。北海道の政治、経済、産業、教育、文化、芸術等々、多くの分野の中心地であり、鉄道網や高速道路網、航空網などもこの札幌市を中心に整備が進み、現在では北海道の交通や観光の中心地ともなっています。この時間に札幌駅を出発する列車のLED行先案内表示にも、函館駅行きの「スーパー北斗」や旭川駅行きの「特急カムイ」といった文字が並んでいます。
NTTデータ北海道さんの入っているビルは札幌駅南口を出て駅前通りを10分弱歩いた北海道庁の近くにあります。札幌駅前から延びる地下道とも繋がっているのですが、北の都の街の雰囲気を味わいたかったため、敢えて地上の道を選んで歩くことにしました。
開拓使以来の歴史を感じさせる北海道庁旧本庁舎の煉瓦造りの建物です。この北海道庁旧本庁舎は「赤れんが庁舎」の愛称で知られ、現在使われている新庁舎が完成するまで約80年に渡って道政を担いました。この北海道庁旧本庁舎が建てられたのは明治21年(1888年)。アメリカ風ネオ・バロック様式と呼ばれる建築物で、明治時代に作られたひずみのあるガラスや、化粧枠にしまわれた寒さ対策の二重扉など、そこかしこに機能美が感じられる北海道の象徴の1つです。
NTTデータ北海道さんとは北海道における防災や農業分野における今後のビジネス展開について、意見交換をさせていただきました。NTTデータ北海道さんは北海道における防災や農業分野の市場に大きな魅力を感じていて、参入の機会を探っている状況だということでしたので、今回の帯広での講演会を皮切りに、今後ますます弊社との連携を深めていこうという話になりました。
夜は、たまたま中標津から札幌におみえになっていたオーレンス総合経営の高橋社長と札幌支社の方たちも交えての懇親会。ここでも北海道のいろいろな話が聴けて、面白かったです。そして、今後の北海道でのビジネス展開を考えていく上でいろいろと参考になりました。中標津、帯広、そして札幌…、西日本の四国出身の私にとって北海道は昔から“遠くにある憧れの地”という感じのところだったのですが、このところ急速に身近なところになっていっているのを感じます。そして、この先、何度も訪れることになるかもしれないな…という予感がしています(希望も含めて…)。
宿泊したホテルの部屋から見た朝の札幌市の風景です。ビルの屋上や道路脇にはまだ雪が残っています。
18日(土)に埼玉県さいたま市の自宅に帰ったのですが、自宅の玄関脇に作っている家庭菜園では、黄色い菜の花が咲き乱れていました。まだ雪が残る北海道から戻り、この菜の花を見ると、日本列島は南北に細長いことを実感しちゃいます。
執筆者
株式会社ハレックス
前代表取締役社長
越智正昭
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